本記事にはプロモーションを含む場合があります。価格・仕様は 2026年8月4日時点 にアドビ公式ページ(料金・生成クレジット・製品の説明)で確認した情報です。条項は改定されるため、契約前に公式ページの最新表示をご確認ください。為替は 1ドル=161円 で換算しています。
「Adobe Firefly の動画生成、月いくらで何秒作れるのか」——この質問がややこしいのは、アドビ自身が別々のページで「1,580円」「4,780円」「31,680円」という数字を出しているからです。1,580円は Firefly Standard と 2,000クレジット追加プランの両方、4,780円は 7,000クレジット追加プラン、31,680円は Firefly Premium と 50,000クレジット追加プランの価格です。どれも実在する商品の値段で、それが1つのリストに混ぜられているのが実態です。
先に結論を3つ書きます。
- Firefly には「単体プラン」「Creative Cloud プラン」「生成クレジット追加プラン」の3系統があり、数字が食い違うのはこの3つが別物だからです。単体プランは 1,580円/3,180円/6,600円/31,680円(月額・税込)の4段階です。
- クレジット消費は解像度で5倍変わります。公式表では 1080p が1秒あたり100クレジット、720p が50、540p が20。Standard(2,000クレジット)で作れる 1080p 動画は月20秒=5秒クリップ4本です。
- 「学習データが安全だから商用利用も安全」という要約は、公式の書き方より強すぎます。商用利用可と書かれているのはアドビ自社モデルの出力で、Kling や Runway などのパートナーモデルは「クリエイター自身の責任」と明記。IP補償はさらに範囲が狭く、公式ページ上ではチーム/エンタープライズ契約を前提とした記述です。
※ 実測後に更新します(2026-08-04 時点で未検証)。本記事は公式ページの記載の突き合わせに絞っており、生成した動画の画質・生成時間・待ち行列の挙動は未検証です。実測でき次第更新します。
Firefly 単体プランの料金【2026年8月4日確認】
公式料金ページ(個人向け・月々プラン)の表示です。
| プラン | 月額(税込・通常価格) | 特別価格(初年度) | 月間生成クレジット |
|---|---|---|---|
| Firefly Standard | 1,580円 | — | 2,000 |
| Firefly Pro | 3,180円 | — | 4,000 |
| Firefly Pro Plus | 6,600円 | 4,617円 | 10,000 |
| Firefly Premium | 31,680円 | 22,162円 | 50,000 |
特別価格が付くのは Pro Plus と Premium で、公式の表示は「30%お得。初年度のみ。8月26日まで。」です。割引が「初年度のみ」と明記されている以上、2年目からは通常価格に戻る前提で見積もりましょう。
差はクレジット数だけではありません。公式 FAQ によると すべての有料プランで画像を生成・生成塗りつぶし・ベクターを生成といった標準機能が無制限(クレジット消費なし)。アプリは Standard が Adobe Firefly のみ、Pro 以上に Adobe Express プレミアムと Photoshop web版・モバイル版が加わり、Premium だけ「Adobe Firefly Video Model無制限アクセス」が付きます。
無料プランについては、Firefly 料金ページの FAQ に「1日あたりの生成回数に制限がある無料プラン」とあります。プレミアム機能の扱いは 生成クレジット FAQ(公式) のプラン比較表で、Firefly Free 列は「限定的な無料生成」です。1日あたり何回かは、実査した公式ページに明示がありませんでした。
料金ページ冒頭には8月26日までの期間限定告知として「多様なAIモデルを1年間無制限に利用できます」とありますが、対象モデルはプランごとに違い、動画モデルが入るのは上位プランからです(Firefly プラン比較(公式))。
Creative Cloud プランとの違い——食い違う数字の出どころ
混同されやすいのが Creative Cloud(CC)側です。CC 料金ページの該当行を抜き出します。この表の価格は公式表示が「年間プラン(月々払い)」で、上の Firefly 単体プラン(月々プラン)とは契約期間の前提が違います。
| プラン | 月額(税込) | 月間生成クレジット | 公式の説明 |
|---|---|---|---|
| Creative Cloud Pro | 9,080円(特別価格 4,539円) | 4,000 | 20以上のアプリ+生成AI 4,000クレジット |
| Creative Cloud Standard | 6,480円 | 25 | 20以上のアプリ+生成AI 25クレジット |
| 単体プラン(Photoshop / Premiere など) | 3,280円 | 25 | ※2025年6月17日以降に開始した場合 |
CC Pro の 4,539円は「最初の3か月間50%お得になります。4か月目以降、9,080円/月(税込)です」という条件付きです。押さえておきたいのは CC Standard と単体プランの25クレジット。後述の消費量に当てはめると 1080p 動画で0.25秒分です。公式も CC Standard を「生成AI 25クレジットでは、画像25枚以上の生成が可能になります」と画像基準で説明しています。単体プランだけでは動画生成は実質できないと考えてください。
生成クレジット追加プラン単体の価格です。
| 追加クレジット | 月額(税込) | 公式の目安表記 |
|---|---|---|
| 2,000クレジット | 1,580円 | 最大20本の5秒動画、6分間の翻訳 |
| 7,000クレジット | 4,780円 | 最大70本の5秒動画、23分間の翻訳 |
| 10,000クレジット | 6,600円 | 最大100本の5秒動画、33分間の翻訳 |
| 50,000クレジット | 31,680円 | 最大500本の5秒動画、166分間の翻訳 |
ここで「4,780円」の出どころが分かります。それは Firefly のプラン料金ではなく、7,000クレジット追加プランの価格です。31,680円も Firefly Premium と 50,000クレジット追加プランの両方の価格です。プラン表と追加クレジット表という別々の表の数字が1つのリストに混ぜられている——これが食い違いの主因です。
公式ページ内の表記ゆれも1つ見つかりました。Firefly 料金ページの FAQ は CC Pro を「月額59.99ドルで4,000 Adobe Fireflyクレジット」とドル建てで説明しており、日本語 CC 料金ページの円建て表示(9,080円)と別系統です。1ドル=161円換算では約9,658円で一致しません。判断は円建ての CC 料金ページ側を基準にしてください(CC プランと価格(公式) / 生成クレジット追加プラン(公式))。
動画生成のクレジット消費は解像度で5倍変わる
ヘルプ「生成クレジット FAQ」(最終更新 2026年6月30日)のプレミアム機能表から動画関連を抜き出します。
| 機能 | 条件 | 消費クレジット |
|---|---|---|
| 動画を生成 | 1080p(24 FPS) | 1秒あたり100クレジット |
| 動画を生成 | 720p(24 FPS) | 1秒あたり50クレジット |
| 動画を生成 | 540p(24 FPS) | 1秒あたり20クレジット |
| 動画を翻訳・音声を翻訳 | — | 1秒あたり5クレジット |
各プランのクレジットを「作れる秒数」に換算します。
| プラン(月間クレジット) | 1080p | 720p | 540p |
|---|---|---|---|
| Firefly Standard(2,000) | 20秒 | 40秒 | 100秒 |
| Firefly Pro(4,000) | 40秒 | 80秒 | 200秒 |
| Firefly Pro Plus(10,000) | 100秒 | 200秒 | 500秒 |
| Firefly Premium(50,000) | 500秒 | 1,000秒 | 2,500秒 |
※ 公式のクレジット表とプラン別クレジット数から本サイトが割り算したものです。翻訳・効果音・パートナーモデルを使えば、その分減ります。
1080p 前提で通常価格を秒数で割ると、5秒クリップ1本あたり Standard 約395円、Pro Plus 330円、Premium 約317円。上位プランほど安くなりますが、Standard と Pro の1秒単価はほぼ同じで、Pro の価値はクレジット量より付属アプリ側にあります。他社の相場感は 動画生成AIの料金相場 をご覧ください。
公式の「最大20本」表記は何を前提にしているのか
公式は 2,000クレジットを「最大20本の5秒動画」、10,000を「最大100本」、50,000を「最大500本」と説明しています。いずれも 5秒あたり100クレジット=1秒あたり20クレジット の計算で、クレジット表の 540p(24 FPS)の単価と一致します。
つまり、公式が掲げる「最大N本」は540p換算の最大値であり、1080p ならその5分の1になる——これが実査から導ける読み方です。目安表記に解像度の前提が書かれていないため、「20本作れる」と読んで契約すると、1080p 前提なら4本で枠を使い切ります。
Premium の「Firefly Video Modelの『動画を生成』を無制限に利用可能」という行にも補足が要ります。この無制限はアドビ自社モデルに対するもので、パートナーモデルにはクレジットが必要です。また生成クレジット FAQ には、Premium ユーザーがクレジットを使い切ると生成が「完了時間が未指定の状態でバックグラウンドでキューに入れられ処理されます」とあり、無制限=即時無制限ではない点も押さえておきましょう。クレジットの繰り越しも不可です(生成クレジット FAQ(公式))。
「商用利用が安全」はどこまで言えるのか
学習データについて、Firefly ヘルプ FAQ(公式) にはこうあります。
現在の Firefly の生成 AI モデルは、パブリックドメインのコンテンツに加えて、Adobe Stock などのライセンス済みのコンテンツのデータセットでトレーニングされています。
ユーザー側のコンテンツについては「いいえ、Creative Cloud サブスクライバーの個人コンテンツではトレーニングを行いません」とあります。料金ページ FAQ の商用利用に関する回答はこうです。
Adobe FireflyのAIモデルで生成されたコンテンツは商用利用に適しています。(中略)パートナーモデルで生成されたコンテンツがプロジェクトに適しているかどうかは、利用者自身が判断する必要があります。
この最後の一文が重要です。商用利用可と言われているのはアドビ自社モデルの出力であって、画面から呼び出せる他社モデルの出力は別扱いです。
パートナーモデルは明確に「自己責任」と書かれている
公式のパートナーモデルページには Gemini 3(Nano Banana Pro搭載)、GPT Image、Kling AI、Runway、FLUXモデル、Luma AI、ElevenLabs、Topaz Astra などが挙がっています。同ページ FAQ の回答です。
ただし、これらのモデルがプロジェクトに適しているかどうかの判断は、クリエイター自身の責任でおこなっていただく必要があります。その際は、モデルの用途、学習方法、商用利用の安全性などの要素を考慮してください。
Firefly の画面で Kling や Runway を選んで生成した動画は、アドビが商用利用の安全性を保証する対象ではありません。各提供元の規約を別途ご確認ください(Kling AI の料金と規約 / Runway Gen-4 の料金)。
IP補償が及ぶ範囲
補償は「商用利用可」より一段強い契約上の約束です。アドビは「Adobe Firefly | 製品の説明」(2026年7月13日公開)で対象を列挙しており、冒頭の前提条件が最重要です。
お客様のアドビとの契約にこのページの URL へのリンクが含まれている場合、以下は Firefly IP 補償に適用される対象となる Firefly 機能、対象となる Firefly サーフェス、およびエクスポートイベントのリストです。
補償は誰にでも自動的に付くものではなく、契約書がこのページを参照している顧客に適用されるという構造です。裏付けとして、生成クレジット FAQ には「対象となるチームおよびエンタープライズ版のお客様の場合、ベータ出力は補償されません」、料金ページ FAQ には「対象となるエンタープライズ顧客は、一部のAdobe Firefly生成コンテンツについて知的財産に関する補償を受けることもできます」と書かれています。
IP補償に言及しているのは、2026年8月4日に実査した公式7ページのうち Firefly 料金ページ FAQ・生成クレジット FAQ・製品の説明の3ページだけで、いずれも上に引いたとおり対象を契約形態で限定しています。個人向け Firefly プランに IP補償が適用されるという記載は、7ページのいずれにもありませんでした。記載がないことは「適用されない」証明にはなりませんが、個人プランの購入判断で「補償が付くから安全」と考えるのは公式ページに根拠がないという言い方になります。法人契約なら、契約書に当該ページの URL が含まれるかを窓口に確認するのが確実です。
補償の中身は同ページから次が読み取れます。
- 対象機能に動画生成は含まれる:「テキストから動画生成、画像から動画生成」が 2025年4月24日から有効として掲載。生成延長や各種翻訳も対象。
- 除外:「アドビのトレーニングを受けていないモデルによって提供される機能」と「『Beta』または『体験版』として指定された機能」。パートナーモデルもベータ機能も対象外という読み方になります。
- 発生タイミング:対象サーフェス(firefly.adobe.com、Adobe Express、Photoshop、Premiere、Firefly API など)で「『ダウンロード』をクリックするか、コンテンツを書き出すとき」。配置しただけの段階は除外と明記。
原文は Adobe Firefly 製品の説明(公式) と パートナーモデル(公式) で読めます。
動画生成は今もベータ扱いなのか
「Firefly の動画生成はベータだから補償対象外」という説明を見かけますが、2026年8月4日時点の公式ページを見るかぎり この説明は現状に合っていません。生成クレジット FAQ の表では「テキストからアバター生成(Beta)」「Firefly カスタムモデル(Beta)」に Beta が明記されている一方、「動画を生成」には Beta 表記がありません。製品の説明ページも、ベータ機能を補償対象外と書いたうえで動画生成の2機能を対象に挙げています。
ただし Firefly ヘルプの目次には「Firefly 動画エディター (Beta)」という別項目があります。ベータなのは編集側のエディターであって、動画を生成する機能そのものではない——ここが混線の原因と思われます。
よくある質問
Q1. Firefly Standard(1,580円)で 1080p の動画は何本作れますか?
公式のクレジット表(1080p は1秒あたり100クレジット)と月間2,000クレジットから計算すると、1080p で月20秒=5秒クリップ4本です。公式の「最大20本の5秒動画」という表記は、逆算すると540p(1秒あたり20クレジット)前提の数字です。
Q2. Firefly で作った動画は商用利用できますか?
アドビ自社モデルの出力については、公式 FAQ が「商用利用に適しています」と書いています。一方、画面から選べる Kling や Runway などのパートナーモデルの出力は「クリエイター自身の責任」と明記されており、どのモデルで生成したかで前提が変わります。
Q3. IP補償は個人プランにも付きますか?
2026年8月4日に実査した公式7ページ(Firefly 料金/CC 料金/生成クレジット追加プラン/生成クレジット FAQ/Firefly ヘルプ FAQ/パートナーモデル/製品の説明)には、個人向けプランに IP補償が適用されるという記載はありませんでした。IP補償に触れているのはこのうち3ページで、製品の説明ページは「アドビとの契約にこのページの URL へのリンクが含まれている場合」を前提に書かれており、料金ページ FAQ と生成クレジット FAQ はチーム/エンタープライズ顧客に限定した書き方をしています。
まとめ——どういう人に向くか
向いているのは、①すでに Photoshop や Premiere を使っていて制作フローを変えずに動画生成を足したい人、②法人契約で IP補償を確保できる組織、③画像生成が主で動画は時々5秒クリップで足りる人。向いていないのは、①1080p を大量に作りたい個人、②単体プランだけで済ませたい人、③個人プランで補償を期待している人です。
Firefly の価値は「動画を安く大量に作れること」ではなく、既存の Adobe 制作フローに生成機能が溶け込んでいること、権利面の説明が条文レベルで公開されていることにあります。横断比較は 動画生成AI おすすめ比較、商用利用の条件は 商用利用できる動画生成AIまとめ、日本語対応は 日本語対応の動画生成AI にまとめています。契約前に Firefly プラン比較(公式) の最新表示をご確認ください。