本記事にはプロモーションを含む場合があります。価格・仕様は 2026年8月22日時点 の各社公式ドキュメント実査にもとづく情報です。入力条件はモデルの世代交代にあわせて変わります。利用前に各サービスの最新表示を必ずご確認ください。

手持ちの写真を動かそうとしてアップロードの段階で止まる。エラーは「対応していないファイルです」の一行だけで、どこが悪いのか書いていない——使い始めた人が高確率で通る道です。

先に結論です。入力素材の条件は対応形式だけでは決まりません。公式ドキュメントを実査すると、条件は 対応形式・ファイルサイズ上限・アスペクト比の範囲・解像度の下限と上限 の4つに分かれ、しかもサイズ上限は同じサービス内でも「どう渡すか」で3段階に割れます。Runway の API ドキュメントは、画像を URL で渡せば16MB、data URI(base64)なら5MB、一時アップロードなら200MBと別々の上限を定めています(2026年8月22日実査)。もう一つ、日本語圏でほとんど説明されていないのがアスペクト比で、上限だけでなく 下限もある ため「縦長すぎる写真が弾かれる」現象が起きます。

※ 実測後に更新します(2026年8月22日時点で未検証)。本記事は各社の公式ドキュメントの記載のみで構成しており、当サイトが実際にファイルを投げて弾かれるかを確かめた検証は含みません。したがって「この手順で必ず直る」という書き方はしていません。

本記事が扱うのは入力として受け付けてもらえるファイルの条件です。出力側の解像度や尺の上限は解像度・尺の上限比較、参照画像を何枚使えるかはキャラクターを固定する方法に分けてあります。

公式ドキュメントで確認できた入力画像の条件一覧(2026年8月22日実査)

「公式に記載なし」は制限がないという意味ではなく、当日その公式ドキュメントに記述を見つけられなかったという意味です。

サービス/渡し方対応形式サイズ上限アスペクト比解像度の条件出典
Runway APIJPEG・PNG・WebP(GIF非対応)URL 16MB/data URI 5MB/一時アップロード 200MBモデル別(0.2〜4の範囲で指定)640×640px未満・4K超は非推奨公式
Google Veo(Gemini API)公式に記載なし公式に記載なし公式に記載なし公式に記載なし公式
OpenAI Sora APIimage/jpeg・image/png・image/webp公式に記載なし公式に記載なし出力動画の size と一致が必要公式
MiniMax 公式API(Hailuo 2.3・02系)JPG・JPEG・PNG・WebP20MB未満2:5〜5:2短辺が300pxを超えること公式
PixVerse 公式API(Image-to-Video)JPG・PNG・WebP公式に記載なし公式に記載なし最大10000ピクセル/1024×1024px以上を推奨公式
Luma Dream Machine API公式に記載なし公式に記載なし公式に記載なし公式に記載なし公式

読み取れることは3つ。画像形式は JPEG・PNG・WebP を挙げる社が多く、記載がある社の間でほぼ共通。ファイルサイズとアスペクト比は明記の有無が社ごとに分かれます。そして同じ会社のモデルでも、どのプラットフォーム経由かで条件が違います。3つめは MiniMax が例になります。MiniMax 自身の Image-to-Video ドキュメント(対象は Hailuo 2.3系・Hailuo-02・I2V-01系)は入力画像のアスペクト比を 2:5〜5:2(小数で0.4〜2.5)としますが、Runway の API 経由で MiniMax H3 を呼ぶ場合、Runway 側は 0.2〜4。どちらも公式で、誤りがあるわけではありません。対象モデルの世代とプラットフォームが違えば通る画像も違う、ということです。

同じサービスでも「渡し方」で上限が3段階に割れる

Runway の API ドキュメントは、サイズ上限を渡し方ごとに別々に定義しています。

入力の種類URLで渡すdata URIで渡す一時アップロード
画像16MB5MB200MB
動画32MB16MB200MB
音声32MB16MB200MB

注意したいのが data URI の欄です。公式ドキュメントはこの上限を エンコード後の data URI に対する上限 と明記し、base64 で約33%大きくなるため5MBの枠に収めるには元ファイルが 3.3MB以下 である必要があるとしています。5MBちょうどに圧縮しても通らないのは、この膨張分を計算に入れていないからです。

一時アップロードには下限もあり、最小ファイルサイズは 512バイト(0.5KB)、発行される runway:// 形式のURIは 作成後24時間だけ有効 と記載されています。前日に用意したURIを翌日そのまま使うと失敗する、という詰まり方がありえます。

URLで画像を渡す場合の要件も6項目あります。自前のストレージから渡す構成なら、原因が配信側にある可能性を教えてくれます。

  • URLはすべて HTTPS であること
  • ホスト名の位置には ドメイン名 を書くこと(IPアドレス直書きは不可)
  • サーバーが有効な Content-TypeContent-Length ヘッダーを返すこと
  • リダイレクトは追わない——3XXが返った時点で失敗扱い
  • URL1本の長さは 2048文字 を超えないこと
  • サーバーがHTTPの HEAD リクエストに対応していること

Content-Type はURL内の拡張子では判定されず、application/octet-stream のような汎用の値は明確に非対応。またRunwayは RunwayML API/ で始まる User-Agent でアクセスするため、WAFを使う場合はこの文字列の許可リスト登録が案内されています。

アスペクト比には下限と上限がある——縦長すぎる写真が弾かれる正体

Runway の公式ドキュメントには、モデルごとに入力素材のアスペクト比(幅÷高さ)の許容範囲を並べた表があります(2026年8月22日実査)。

モデル入力の種類下限上限
Gen-4.5 Image-to-Videoプロンプト画像0.52
Gen-4 / Gen-4 Turbo Image-to-Videoプロンプト画像0.52.358
Act-Twoキャラクター画像・動画・参照動画0.52.358
Veo 3.1 / 3.1 Fast、Gemini Omni Flashキーフレーム・プロンプト画像0.52
Seedance 2.5 / 2 / 2.0 Fast / 2.0 Miniプロンプト画像・参照画像0.44
MiniMax H3プロンプト画像・参照画像0.24
HappyHorse 1.0 Image-to-Videoプロンプト画像0.551.8
Gemini 2.5 Flash Text-to-Image参照画像0.254

下限0.5は「縦が横の2倍まで」、上限2は「横が縦の2倍まで」の意味です。身近な比率に置き換えます。

  • スマホの縦写真(3:4)= 0.75 → どのモデルも範囲内
  • 縦型ショートの9:16 = 0.5625 → 下限0.5のモデルでもぎりぎり範囲内
  • シネスコ風の2.35:1 = 2.35 → 上限2のGen-4.5は範囲外、2.358のGen-4 Turboなら範囲内
  • パノラマの3:1 = 3 → 上限4のSeedance系・MiniMax H3は範囲内、上限2系は範囲外
  • 縦に長いスクリーンショット1:3 = 約0.33 → 下限0.5のモデルは範囲外、0.2のMiniMax H3なら範囲内

つまり細長い画像が通らないのは、形式でもサイズでもなく アスペクト比が範囲外 という可能性があります。主題部分を切り出して比率を整えてから渡すのが素直な対処です。

解像度にも目安があります。Runway は参照画像について 640×640px より小さい、または4Kより大きい画像は推奨しない と記載。PixVerse は 最大10000ピクセル を上限としつつ 1024×1024ピクセル以上 を推奨、MiniMax は短辺が300pxを超えることを条件に挙げています。なお指定比率とずれた入力画像は、Runway が 中心から自動でクロップする と明記。弾かれていないのに構図の端が切れているときは、この挙動です。

対応形式:画像はJPEG・PNG・WebPが共通、GIFとHEICは対象外

画像について記載がある社はいずれも JPEG・PNG・WebP を挙げ、Runway は加えて GIF画像は対応していない と明示しています。アニメーションGIFは先に動画形式へ変換が必要です。動画入力の対応コンテナと符号化方式は、Runway の公式ドキュメントが最も詳しく列挙しています。

MP4(H.264・H.265/HEVC・AV1)、QuickTime .mov(H.264・H.265/HEVC・Apple ProRes)、Matroska .mkv(前2者+VP8・VP9・AV1)、WebM(VP8・VP9・AV1)、3GPP(H.264)、Ogg(Theora)。AVI・Flash Video・MPEGなどは「対応しているが品質・性能・ファイルサイズの観点から推奨しない」という扱いで別表になっています。音声は MP3・WAV(PCM)・FLAC・M4A(AAC/ALAC)・AAC です。

日本の利用者に関係する点を一つ。iPhoneの標準形式である HEIC/HEIF は、上記のどの公式リストにも挙がっていません。「対応していない」と公式が書いているのではなく、列挙に含まれていないという事実です。写真アプリの書き出しを「互換性優先」にしてJPEGにするのが確実です。

入力動画の尺とフレームレートにもモデル別の条件がある

動画を入力に取るモードにも条件があります。以下はRunwayが入力動画について明記している値です。

  • Aleph 2.0:入力動画は2〜30秒かつ30FPS以下。出力は入力動画の解像度を保持(最大1080p)
  • Gemini Omni Flash Video-to-Video:入力動画は最長10秒
  • Magnific Video Upscaler Creative:入力動画は最長30秒
  • Ruby(SDR→HDR変換):最長40秒かつ1辺4096ピクセル未満。すでにHDRとタグ付けされた動画(PQ/HLGの伝達関数、BT.2020の原色)は拒否される
  • Seedance 2.5:入力動画と参照動画は480p以上であること

Gemini API のドキュメントは、動画の延長に使う入力動画を「アスペクト比は9:16または16:9、解像度は720p、動画の長さは141秒以下」と記載。延長に使えるのは そのAPIで過去に生成した動画に限られ、参照できるのは生成から2日以内とも書かれており、手元で撮影した動画を持ち込む用途には使えません。参照画像の枚数は同ドキュメントが「1人の人物・キャラクター・製品について最大3枚まで」としています。

「公式に記載なし」をどう読むか

横断表で記載なしとなったのは、Google Veo(Gemini API)の入力画像の技術要件、Luma Dream Machine API の入力画像条件、OpenAI Sora API と PixVerse のファイルサイズ・アスペクト比です。記載なしは 制限がないという意味ではありません。内部的な上限はあるが公開ドキュメントに書かれていないだけ、という可能性が十分にあります。Google の Veo ドキュメントが典型で、参照画像は最大3枚という枚数の制約を明記する一方、形式・サイズ・アスペクト比の技術要件は書いていないという非対称な状態です。

第三者のブログやコミュニティ投稿の数値を拾うのは最も危険な選択です。入力条件はモデルの更新で静かに変わるため、古い数値がそのまま流通し続けます。本記事が公式ドキュメントの記載だけで表を作っているのは、このためです。

実務上の落としどころは、記載がない社に素材を渡すとき 記載がある社の中で最も厳しい条件に合わせておく ことです。JPEGかPNG、5MB以下、アスペクト比0.5〜2、短辺640px以上。この形なら本記事で実査したどの公式条件にも抵触しません。

それでもアップロードできないとき:利用者側で確認できる一般的な原因

ここからは公式が仕様として明示している制約ではなく 利用者側で切り分けられる一般的な原因 です。当サイトでエラー画面を再現したわけではないため、必ず直るとは書きません。

  • 拡張子と中身が一致していない.heic のファイル名を .jpg に変えても中身はHEICのままです。写真アプリの書き出し機能などで実際に変換する必要があります
  • ファイルが壊れている/書き出し途中:同期中や書き出し中のファイルは、見た目のサイズが正しくても中身が不完全なことがあります
  • ブラウザ拡張の干渉:広告ブロッカーやスクリプト遮断系の拡張が処理を止めることがあります。シークレットウィンドウで同じ操作を試すのが早い切り分けです
  • 通信が途中で切れている:大きめのファイルほど影響を受けます。安定した回線で再試行するか、事前に圧縮します
  • セッションが切れている:長時間開いたままのタブは認証が切れていることがあります。再読み込みで確認を
  • クレジット残高や同時生成数の上限:アップロードではなく生成側で止まっている可能性もあります。PixVerse の公式ドキュメントは同時生成数の上限に達した場合のエラーコードを記載しています

なお、ファイル側に問題がなくても、素材やプロンプトの内容が各社の規約に触れている ために止まることがあります。形式やサイズを直しても通らないときは、生成できない・拒否されるのはなぜか で各社が規約で禁じている類型を確認してみてください。

生成した動画がいつまでサーバー上に残るかは動画生成AIの生成物はいつまで保存されるかにまとめています。入力と出力の両側を押さえると管理方針が立てやすくなります。

よくある質問

Q1. iPhoneで撮った写真(HEIC)はそのままアップロードできますか?

2026年8月22日時点で実査した公式ドキュメントの対応形式リストに HEIC/HEIFは含まれていません。Runway・Sora API・MiniMax・PixVerse が挙げているのはJPEG・PNG・WebPです。iPhoneの「設定 → カメラ → フォーマット」を「互換性優先」にするとJPEGで撮影されます。

Q2. 同じ画像なのに、あるサービスでは通って別のサービスでは弾かれるのはなぜですか?

アスペクト比の許容範囲がモデルごとに違うことが一因と考えられます。Runway の表では下限が0.2から0.55、上限も1.8から4まで分かれています。1:3の細長い画像は下限0.2のモデルなら範囲内ですが、下限0.5のモデルでは範囲外です。

Q3. 「公式に記載なし」のサービスは、制限がないという意味ですか?

いいえ。当日その公式ドキュメントに記述を見つけられなかったという意味で、内部的な制限が存在する可能性は残ります。安全側に倒すなら、JPEGかPNG、5MB以下、アスペクト比0.5〜2、短辺640px以上に合わせてください。

Q4. パノラマ写真や縦に長いスクリーンショットはどう扱えばいいですか?

主題部分を切り出して比率を範囲内に収めるのが基本です。3:1のパノラマ(比率3)は上限4のSeedance系やMiniMax H3なら範囲内、上限2のGen-4.5やVeo 3.1では範囲外。全体を使いたいなら上限の大きいモデルを選ぶ判断もありえます。

Q5. まず無料で試せるサービスから始めたいのですが?

画像から動画を作る入口は画像から動画を作る無料ツール7選、ツール全体の比較は動画生成AIおすすめ比較が起点になります。動画ファイルを検証窓口に通すときのサイズ制限はAI生成動画の見分け方でも触れています。

まとめ

入力素材が通らないとき、最初に疑うべきは対応形式ではなく 渡し方とアスペクト比 です。2026年8月22日時点の実査では、Runway が渡し方によって16MB/5MB/200MBの3段階、アスペクト比はモデルごとに下限0.2〜0.55・上限1.8〜4という幅を持っていました。画像形式はJPEG・PNG・WebPが共通で、GIFとHEICは対応リストにありません。公式が条件を書いていない社も多く、その場合は最も厳しい条件に合わせるのが、古い第三者情報に振り回されない近道です。