本記事は特定サービスへの誘導ではなく、動画生成AIの用語を一箇所で調べられるようにするための辞典です。各用語の具体例は当サイトの実測レビューで確認した内容(各記事で確認済み)を引用しています。価格・仕様は 2026年7月15日時点のもので、改定されることがあります。

「クレジット制」「焼き込み透かし」「i2v」「シード値」——動画生成AIを触りはじめると、聞き慣れない言葉が次々に出てきて、料金ページや生成画面の意味がつかめないことがあります。この辞典は、そうした用語を初心者がつまずく順に並べ、当サイトの実測レビューでわかった具体例つきで一つずつ解説します。

意味を確認したら、それぞれの用語から関連する詳しい記事へ飛べるようにしてあります。料金の全体像は 動画生成AIの料金相場、商用利用の可否は 商用利用できる動画生成AIまとめ、サービス選びは 動画生成AI おすすめ比較 が入口になります。まずは知りたい用語を下の目次から探してください。

用語の分類目次

料金・課金まわり クレジット制/実質単価/無料クレジットの失効(当日失効・月末失効)/撮り直し係数/プロモ価格(from表記)/Relaxモード/年払い実質単価

出力物・権利まわり 透かし(ウォーターマーク)/焼き込み透かし/商用ライセンス/フル商用ライセンス/生成物の権利保有/肖像権・パブリシティ権/元モデルの規約

生成方式・技術まわり t2v(テキストから動画)/i2v(画像から動画)/参照生成(reference-to-video)/シード値/プロンプト/解像度(720p・1080p)/動画の尺

サービス構造まわり モデル(Kling・Veo・Hailuo など)/集約プラットフォーム/無料枠・登録ボーナス/日本語UI


料金・課金まわりの用語

クレジット制

動画生成AIの大半が採用する課金方式です。毎月プランに応じたクレジット(ポイント)が付与され、動画を1本生成するたびに、解像度・長さ・モデルに応じてクレジットを消費します。使い切ったらその月は生成できません。注意すべきは、「1本あたり何クレジット消費するか」がサービスごと・設定ごとに全く違う点で、月額やクレジット総量だけを見ても本当のコストは見えません。仕組みと落とし穴は 動画生成AIの料金相場 で詳しく解説しています。

実質単価

「動画1本を作るのに実際いくらかかるか」を表す、当サイトが料金比較の基準にしている考え方です。計算式は 実質月額 ÷ 月に作れる本数。これで比べると、一番安い月額プランが1本あたりでは一番高いという逆転が普通に起きます。実際 PixVerse では最安 Standard が約81円/本に対し、上位 Premium は約39円/本と、月額の高いプランほど1本単価が下がりました(各記事で確認済み)。「月額の安さ」で選ぶと損をするのはこのためです。

無料クレジットの失効(当日失効・月末失効)

付与された無料クレジットがいつ消えるかのルールです。大きく「当日失効型(その日のうちに使わないと消える)」と「月末失効型(月末に失効し翌月へ繰り越せない)」があります。PixVerse の「毎日60クレジット補充」は当日失効で、毎日コツコツ貯めて大作を、という使い方はできません(2026年7月実測)。無料枠は「量」より「失効条件」を見るのが鉄則です。詳しくは 料金相場の記事 へ。

撮り直し係数(ガチャ消費)

AI動画生成は、思ったとおりの映像が一発で出ることのほうが稀です。プロンプトや参照画像を微調整して「当たり」を引くまで何度も回すことになり、この撮り直しでもクレジットは通常どおり消費されます。つまり実質単価表の「1本◯◯円」は理論上の下限にすぎません。予算を組むときは、体感で2〜3倍の「撮り直し係数」を掛けて見積もるのが安全です。有料化した人の「思ったよりクレジットが早く溶ける」の正体がこれです(料金相場の記事 参照)。

プロモ価格(from表記)

「今表示されている値段」が「来月も払う値段」とは限らない、という落とし穴に関わる用語です。料金ページの 「from(〜から)」「初回限定」「期間限定」 は要注意で、Kling AI の「from $6.99」は初回サイクルだけのプロモ、Hailuo AI の表示価格は「期間限定50%オフ」適用後でした(各記事で確認済み)。契約前に「これは初回だけか、継続価格か」を必ず確認してください。

Relaxモード

DomoAI が採用する、待てばクレジットを消費せずに生成できるモードです。Standard 以上でこれが無制限に使えるため、「大量に、でも急がなくていい」使い方をする人ほど実質単価が0円に近づく、というクレジット課金の常識を破る設計になっています(各記事で確認済み)。損益分岐点はおおむね月200〜300本で、それを超えると量産するほど激安になります。

年払い実質単価

月払いを年払い(年間一括)に切り替えたときの、1か月あたりに換算した実際の料金です。多くのサービスで年払いは月払いより3割ほど安くなり、実質単価も下がります。料金相場の記事 の早見表は、各社が一番安く作れる条件(多くは年払い)で単価を算出しています。量産前提なら年払いが基本線になりますが、まず無料枠で相性を確かめてから切り替えるのが失敗しない順序です。

出力物・権利まわりの用語

透かし(ウォーターマーク)

無料枠で生成した動画に入る、サービス名やロゴの半透明表示です。主要ツールはほぼ例外なく「無料=透かし付き・商用不可、有料=透かし消去・商用OK」という同じ形をしています(商用利用まとめ で各社確認済み)。SNS投稿・広告・クライアント納品など公開を伴う用途では、透かしがある時点で実用にならないため、有料化が前提になります。無料枠は「相性チェック」と割り切るのが正解です。

焼き込み透かし

透かしの中でも、動画そのもののピクセルに埋め込まれていて後から消せないタイプです。Hailuo AI(MiniMax)の無料出力は、右下に「MINIMAX|Hailuo AI」のロゴが焼き込まれます(2026年7月実測)。編集で消そうとしても不自然になるため、無料枠の動画は公開用途に使えません。有料化(Standard)で透かしが消え、1080p出力と商用利用が解禁されます。透かしの実物は Hailuo AIの登録と料金 にまとめています。

商用ライセンス

作った動画を仕事・収益目的で使ってよいかを定めた、サービス側の許諾です。前述のとおり、主要ツールは有料化して初めて商用利用が解禁されるのが基本形です。ただし最重要の注意点として、「ツールが商用OK」と「あなたの出力物が誰の権利も侵していない」はまったく別の話です。この線引きを 商用利用できる動画生成AIまとめ で各社のライセンス条件つきに整理しています。

フル商用ライセンス

有料プランに付く商用許諾を、サービスが明示的に「フル」と銘打っているものです。Vidnoz は有料の Starter で「フル商用ライセンス」が付くと明記し、あわせて 720p 制限が外れ 1080p 化・透かし消去・尺上限の拡張が行われます(商用利用まとめ で確認済み)。ライセンスの明示性が高いぶん、アバター動画などを商用で使いたい人には判断が楽な部類です。

生成物の権利保有

生成した動画の権利(著作物としての扱いや収益化の自由)をユーザー自身が持てるかという論点です。DomoAI は「生成物の権利はユーザー保有・自由に収益化可」と明言する数少ないツールで、有料プランならマーケティング動画・広告・クライアント案件に使えます(商用利用まとめ で確認済み)。ただしこれも、出力物が他人の権利を侵していないことが前提です。

肖像権・パブリシティ権

実在の人物・タレントの容姿にまつわる権利です。AIアバターや人物動画で実在の有名人に似た顔を生成して宣伝素材に使うと、ツールの規約とは無関係にこの権利の問題が発生します。「AIが自動生成したから大丈夫」ではなく、似ていると認識される時点でリスクです。ツール側の商用許諾をクリアしても、出力物側のこの種のリスクはあなたに残ります。詳しい事例は 商用利用まとめ の「ツールが商用OKでも安心しきってはいけません」を参照してください。

元モデルの規約

Pollo AI のような集約型(後述)で特に効いてくる注意点です。Pollo は Kling・Veo・Hailuo など他社モデルを1つの残高で使えますが、生成物の権利・利用条件が**「元になったモデル側の規約」にも左右される可能性**があります。Pollo の規約で商用OKでも、使ったモデルの提供元が別の条件を課しているケースを想定し、大型案件では元モデル側の条件もあわせて確認するのが安全です(商用利用まとめ 参照)。

生成方式・技術まわりの用語

t2v(テキストから動画 / text-to-video)

文章(プロンプト)だけを入力して動画を生成する方式です。手元に素材がなくても、作りたい内容を言葉で指示すれば映像になります。たとえば Canva の Magic Media はこの t2v で、画像をアップロードして動かす機能ではありません(2026年7月実測)。この違いを知らずに「写真を動かしたい」目的で Canva を選ぶと期待外れになります。写真を動かしたいなら次の i2v 対応ツールが必要です。

i2v(画像から動画 / image-to-video)

手元の画像をアップロードし、それを動かして動画にする方式です。写真・イラストを自然に動かせるため、「この1枚を動画化したい」というニーズに直接応えます。無料枠で i2v を試せるツールの実測比較は 画像から動画を生成できる無料AIサイト7選 にまとめてあり、PixVerseHailuo AIPollo AI の3つが実用的でした。t2v と対になる基本用語です。

参照生成(reference-to-video)

参照用の画像を渡して、同じ被写体・キャラクターを複数の動画にまたがって一貫した見た目で登場させる方式です。キャラ一貫性を保ちたいときに重要になります。もともと Vidu(生数科技)がこの分野で高評価でしたが、現在は日本から実質使えないため、同種の使い方は PixVerse が第一候補です。i2v が「1枚を動かす」のに対し、参照生成は「同じ人物を作品をまたいで登場させる」点が違います。

シード値(seed)

生成のランダム性を決める数値のタネです。同じプロンプト・同じ設定でもシード値が違えば出力は変わり、逆に同じシード値を指定すると、近い結果を再現しやすくなります。「気に入った1本に近い雰囲気で微調整したい」ときにシードを固定して回すと、当たりを引く効率が上がります。前述の撮り直し係数(ガチャ消費)を抑える実践的なテクニックの一つです。基本操作は各ツールの使い方記事(例:PixVerseの使い方)で確認してください。

プロンプト

AIに何を作ってほしいかを伝える指示文です。動画生成では被写体・動き・カメラワーク・画風などを具体的に書くほど、狙った映像に近づきます。プロンプトの精度が撮り直しの回数、ひいてはクレジット消費に直結するため、いきなり本番プロンプトを連打せず文面を練ってから生成するのが、枠を無駄にしないコツです。具体的な書き方は PixVerseの使い方 で例つきに解説しています。

解像度(720p・1080p)

映像の細かさを表す縦方向の画素数です。720p(HD)→ 1080p(フルHD)と数字が上がるほど高精細になりますが、消費クレジットも増えます。多くのサービスで無料枠や下位プランは 720p 止まり、有料化で 1080p が解禁される構成です(Vidnoz は有料化で 720p 制限が外れ 1080p 化)。実質単価を計算するときは「どの解像度で作るか」を先に決める必要があります。まず低解像度で当たりを取り、気に入った1本だけ高解像度で本生成する二段構えが節約になります。

動画の尺(長さ・秒数)

生成される動画の再生時間です。多くのツールは1本あたり5秒前後が標準で、長くするほどクレジットを多く消費します。無料枠では尺に上限がある(例:DomoAI の無料お試しは10秒まで)ことも多く、有料化で上限が伸びます。SNS向けの短尺なら標準の尺で足りますが、長尺が必要な用途では、尺と解像度の組み合わせでコストが大きく変わる点に注意してください。

サービス構造まわりの用語

モデル(Kling・Veo・Hailuo など)

動画を生成するAIエンジンそのものの名前です。Kling、Veo、Hailuo、Seedance などが代表格で、モデルごとに画風・動きの自然さ・消費クレジットが違います。同じサービス内でも複数モデルを選べることがあり、モデルによって消費クレジットが10倍近く違う場合もあります。どのモデルが何に強いかは、複数モデルを1画面で使える Pollo AI の記事でモデル別に実測しています。

集約プラットフォーム(アグリゲーション型)

他社の主力モデルを取り込み、1つのUI・1つの課金残高で使えるようにしたサービスです。Pollo AI が代表例で、Kling・Hailuo・Veo などをプルダウンで切り替えられます。「まだ本命モデルが決まっていない」「複数モデルを比較しながら使いたい」人には各社を個別契約するよりラクですが、使うモデルが1つに固まっているなら、そのモデルを公式で直接契約したほうが安い局面もあります。前述の「元モデルの規約」に注意が必要なのもこのタイプです。

無料枠・登録ボーナス

課金せずに試せる範囲のことで、**「毎日補充される日次枠」と「新規登録時にまとめてもらえる登録ボーナス」**の2種類があります。PixVerse は毎日60クレジット補充(当日失効)、Hailuo AI は新規登録で2000クレジット付与で短い動画なら約80本試せる、という具合に設計が異なります(2026年7月実測)。ただし Kling AI のように、無料アカウントの初期残高は0で「毎日無料」は有料特典、というケースもあるため、額面を鵜呑みにしないことが大切です。無料枠の横並び比較は 無料で使えるAI動画生成ツール比較 にあります。

日本語UI

管理画面・生成画面が日本語表示に対応しているかです。英語や中国語が苦手な人にとっては使い勝手を大きく左右する要素で、PixVerse は日本語UIに対応しており初心者が迷いにくい、という強みがあります(画像から動画の実測記事 で確認)。逆に、日本語対応をうたっていても翻訳が一部だけ、というサービスもあるため、無料枠で実際の表示を確かめるのが確実です。

この辞典の使い方

用語の意味をつかんだら、次は自分の用途に沿った具体的な判断へ進んでください。おすすめの順路は次のとおりです。

  1. お金の計算を先に固める動画生成AIの料金相場 で実質単価の考え方を身につける。
  2. 商用で使うなら権利を確認商用利用できる動画生成AIまとめ でツール側と出力物側の両方をチェック。
  3. サービスを選ぶ動画生成AI おすすめ比較無料で使えるツール比較 で、無料枠から相性を確かめる。

この辞典は用語が増えるたびに追記していきます。意味がわからない言葉に出会ったら、まずここに戻って調べてから、リンク先の詳細レビューで実測データを確認する——この順番なら、動画生成AIの料金ページや生成画面で迷うことはなくなります。

(用語の具体例・価格・仕様は2026年7月15日時点で当サイトが確認した内容です。各社とも改定・プロモ変更が頻繁なため、契約前には必ずリンク先の詳細レビューと公式ページの最新表示をご確認ください。)