「手元の写真を、お金をかけずに動画にしたい」。この記事は、その一点にだけ答えます。結論から言うと、画像から動画を生成できる無料AIサイトのうち、いま最も実用的なのはPixVerse・Hailuo AI・Pollo AIの3つです。PixVerseは毎日60クレジットが補充されて日本語UIも整い(実測確認)、Hailuo AIは新規登録で2000クレジットがもらえて短い動画なら約80本作れ、Pollo AIは100種類以上のモデルを1つの画面から試せます。ただし7サイトすべてに共通する落とし穴が2つあります。無料枠には透かし(ウォーターマーク)が入り、商用利用は原則できません。この記事では各サービスの無料枠を実際に触って、「1日に何本作れるか」「透かしは消せるか」「仕事に使えるか」まで踏み込んで比較します。数値はすべて2026年7月12日時点で確認したものです。

なお、以前は無料枠の定番として名前が挙がっていたKling AIとViduは、2026年7月時点では無料での実用が難しくなっています。Kling AIは新規の無料ユーザーに配布される日次クレジットが実質0で「毎日無料で作れる」状態ではなくなり、Viduは中国国内向け(vidu.cn)へ移行して日本からは利用できません。詳しくは後半の各セクションで実測ベースに説明します。

この記事の結論(先に全体像)

急いでいる方向けに、用途別のおすすめを先に示します。

  • とにかく無料でたくさん作りたい → Hailuo AI(新規2000クレジット・約80本、ただし透かしあり)
  • 画質と日本語UIのバランス重視 → PixVerse(毎日60クレジット補充・実測確認)
  • 色々なモデルを1画面で試したい → Pollo AI(100種類以上のモデルを集約)
  • アニメ・イラスト調に変換したい → DomoAI(アニメ変換に特化)
  • 日本語で一番かんたんに始めたい → Canva(ただし無料は生涯5回・テキストから生成)

以下、無料枠の「本当の使い勝手」が高い順に7サイトを紹介します。

7サイト無料枠 比較表(2026年7月12日確認)

ツール無料枠透かし商用利用日本語対応
PixVerse毎日60クレジット補充(約1本/日)+登録時90あり不可UI対応あり
Hailuo AI新規2000クレジット(1本25cr・約80本)あり(MINIMAX)不可UIは英語中心
Pollo AI毎日少量の無料クレジット(変動あり)あり不可UI対応あり
DomoAI登録時のみ約15クレジット(日次補充なし)あり不可一部日本語
Canva生涯5クレジット(テキストから生成)条件次第可(規約順守)完全対応
Kling AI実質有料(無料ユーザーは日次0クレジット)あり不可UI対応あり
Vidu日本から利用不可(中国専用化)

※クレジットの単価やボーナスはキャンペーンで頻繁に変わります。登録前に必ず各公式ページで最新の数値をご確認ください。

1. PixVerse — 毎日クレジットが補充され、日本語UIも整う本命

PixVerseの生成画面と無料クレジット残高60の表示

無料枠の使い勝手で総合1位に挙げたいのがPixVerseです。新規登録時に90クレジットのボーナスがつき、さらに毎日60クレジットが補充されます(2026年7月12日に生成画面で残高60を実測確認)。1本あたりの消費は使うモデルによって35クレジット前後なので、無料のまま毎日1本ほど短いクリップを生成できる計算です。日次補充型なので、「昨日使い切っても今日また試せる」のが継続利用のしやすさにつながっています。

画像から動画への変換(Image to Video)は無料枠でも利用でき、アニメ・実写どちらの写真も自然に動かせます。日本語UIが用意されている点も、英語に不慣れな方には大きな安心材料です。

一方で注意点も明確です。無料で書き出した動画には透かしが入り、解像度も抑えられます。透かしを消す公式の無料手段はなく、消すには有料プランへのアップグレードが必要です。商用利用も無料枠では許可されていないため、あくまで個人的なお試し・SNSの実験用と割り切るのが現実的です。

  • 無料枠:登録時90+毎日60クレジット補充(実測確認)
  • 透かし:あり(有料プランで除去)
  • 商用利用:不可(有料プランで可)
  • 公式サイト:PixVerse

2. Hailuo AI(海螺)— 新規2000クレジットで無料でも約80本

Hailuo AIで画像から生成した動画のプレビュー

Hailuo AI(MiniMax)は、動きの自然さ・物理表現の正確さで評価が高く、無料で作れる本数の多さでも頭ひとつ抜けています。Googleアカウントでそのままログインでき、新規登録で2000クレジットが付与されます。画像から動画の生成は1本あたり25クレジットなので、単純計算で約80本を無料で試せる計算です。「無料でとにかく数を作りたい」なら、まず有力候補になります(すべて2026年7月12日に実測)。

画質と動きの完成度は無料勢の中でも上位で、参照画像をアップロードしてのImage to Videoも安定しています。「無料でもクオリティを妥協したくない」人向けです。

ただし注意点は明確です。無料で書き出した動画には、右下にMINIMAX(Hailuo AI)の透かしが焼き込まれます。透かしなしにするには有料プランが必要で、商用利用も無料枠では認められていません。また過去に運営が予告なくボーナス配布を調整した経緯があり、配布量は変わり得ます。UIは英語中心で、日本語の細かなサポートは弱めです。

  • 無料枠:新規2000クレジット(1本25cr・約80本、実測確認)
  • 透かし:あり(右下にMINIMAX|Hailuo AIの焼き込み)
  • 商用利用:不可(有料プランで可)
  • 公式サイト:Hailuo AI

3. Pollo AI — 1アカウントで100種類以上のモデルを試せる集約型

Pollo AIのモデル選択画面

Pollo AIは、それ自体が独自モデルを持つというより、**Kling・Hailuo・Veoなど100種類以上のAI動画モデルを1つの画面から使える「集約プラットフォーム」**です。「どのモデルが自分の写真に合うか分からない」という段階では、あちこちに登録して回るより、Pollo AI 1つでまとめて試せるのが最大の利点です。

無料枠は毎日少量のクレジットが補充される形ですが、キャンペーンで内容が変わりやすく、公式も「本格運用向けというより評価用」と位置づけています。無料クレジットはやや早く尽きる印象で、じっくり作り込むより「モデルの当たりをつける」用途に向いています。

無料書き出しには透かしが入り、商用利用も無料枠では想定されていません。透かしなしで使える最低ラインは、月10ドル・300クレジットのLiteプランあたりです。日本語UIには対応しています。

  • 無料枠:毎日少量クレジット(変動あり)
  • 透かし:あり
  • 商用利用:不可(有料プランで可)
  • 公式サイト:Pollo AI

4. DomoAI — アニメ・イラスト調の変換に特化

DomoAIで実写写真をアニメ風に変換した前後比較

DomoAIは、写真や動画をアニメ・イラスト調に変換するのが得意なサービスです。「自分の写真をアニメキャラのように動かしたい」という、日本のユーザーに需要の大きい用途にはまります。スタイル変換のバリエーションが豊富で、他の汎用ツールとは違った絵作りができます。

ただし無料枠は弱めです。登録時に約15クレジットのスターター分がもらえるだけで、毎日の補充はありません。実質「一度お試しできる」程度なので、まず自分の写真とスタイルの相性を確かめ、気に入ったら有料に進む、という使い方が現実的です。

無料・下位プランでは透かしが入り、透かしなしの書き出しは有料プランの機能です。商用利用も無料枠では想定されていません。UIは一部日本語に対応しています。

  • 無料枠:登録時のみ約15クレジット(日次補充なし)
  • 透かし:あり
  • 商用利用:不可(有料プランで可)
  • 公式サイト:DomoAI

5. Canva — 日本語で一番かんたん、ただし無料は「生涯5回」

CanvaのMagic Media動画生成の入力画面

すでにCanvaを使っている方や、専用ツールの登録が面倒な方には、Canvaの動画生成が最も手軽です。完全な日本語UIで、作りたい内容を文章で指示するだけ。ただし1点はっきりさせておくべきことがあります。CanvaのMagic Media動画生成は「テキストから動画(text-to-video)」で、画像をアップロードして動かす機能ではありません(実測確認)。プロンプトからMagic Mediaは4秒の無音アニメ、Veo 3を使うAI動画は音声付きの8秒クリップを生成します。

Canvaで「画像から動画」と呼ばれる機能は、正確にはアップロードした写真にモーション(動くテンプレート)を重ねる編集機能で、AIが写真そのものを動画として生成するわけではありません。「手元の写真をAIで動かす」目的なら、本記事の他のツールのほうが合っています。

無料プランの最大の制約は、動画生成が「生涯で5クレジット」しかないことです。日次でも月次でもなく、使い切ったら有料(Canva Pro)にしないと生成できません。「がっつり量産」には全く向きませんが、「1〜2本だけ試したい」なら十分です。

透かしについては、AI生成要素そのものには透かしが付きませんが、Pro素材・Proテンプレートを同じデザインに足すと書き出し時に透かしが出るか、アップグレードを求められます。商用利用は、CanvaのAI製品利用規約に従う範囲で可能とされています(ただしAI出力の独占的権利は保証されません)。この「無料でも商用OK」という点は、7サイトの中でCanvaだけの特徴です。

  • 無料枠:生涯5クレジット(テキストから動画)
  • 透かし:AI生成要素は原則なし(Pro素材追加で発生)
  • 商用利用:可(規約順守が前提)
  • 公式サイト:Canva AI動画ジェネレーター

6. Kling AI — 高品質だが、無料ユーザーは実質有料

Kling AIのデイリークレジット受け取り画面

Kling AIは物理表現やモーションの自然さで評価が高く、出力品質は今回の7サイトでもトップクラスです。ただし無料枠の観点では、2026年7月時点でおすすめしにくくなりました。かつては「毎日無料クレジットで数本作れる」と紹介されていましたが、実測すると新規の無料ユーザーには日次クレジットが実質付与されず(残高0)、日次の無料付与は有料のIndividual Planに加入して初めて有効になります。7日間の無料トライアルも新規無料ユーザーは対象外でした。

つまり現状のKling AIは「無料で毎日作れるサービス」ではなく、品質を求めて課金する人向けのツールです。画像から動画への変換自体は非常に安定しているので、「無料で試す」より「最初から有料で高品質を狙う」候補として見るのが正確です。商用利用と透かし除去が付く有料プランは月6.99ドル〜です。

  • 無料枠:実質なし(無料ユーザーは日次0クレジット・実測確認)
  • 透かし:あり(無料相当の出力)
  • 商用利用:不可(有料プランで可)
  • 公式サイト:Kling AI

7. Vidu — かつての有力候補、いまは日本から利用不可

Viduは、キャラクターの一貫性を保った生成やオフピークの無料生成で、以前は無料枠の有力候補でした。しかし2026年7月時点では、日本からの新規利用が実質できなくなっています。国際版(vidu.com)は中国国内向けのvidu.cn へ移行し、登録には中国の携帯番号(+86)が必要になりました。日本の電話番号では登録を完了できず、日本のユーザーは事実上シャットアウトされています。

そのため本記事の「無料で使えるおすすめ」からは外します。仕様の変遷や、今後日本から使えるようになった場合の使い方・料金は、別記事のViduの使い方・料金解説にまとめています。

  • 無料枠:日本からは利用不可(中国専用化・+86番号必須)
  • 公式サイト:Vidu(アクセスするとvidu.cnへ)

よくある質問(FAQ)

完全無料で使い続けられますか?

はい、PixVerseは毎日60クレジットが補充されるため、透かし付き・低解像度を許容すれば無料のまま使い続けられます。Hailuo AIも新規2000クレジットで当面は無料で回せます(使い切った後は有料前提)。一方、DomoAIやCanvaのように「初回のみ」「生涯◯回まで」の無料枠しかないサービスは、継続利用には有料化が前提です。また無料枠の付与数はキャンペーンで頻繁に変わるため、「昨日と同じ本数を今日も作れる」とは限りません。Kling AIは無料ユーザーへの日次付与が実質なく、Viduは日本から利用できない点にもご注意ください。

無料で作った動画を商用利用できますか?

原則できません。今回紹介したサイトのうち、無料枠で商用利用が認められているのはCanvaのみです(それも規約順守が条件で、独占的権利は付きません)。他のサイトは、YouTube収益化・広告・クライアント納品などの商用利用に、透かし除去と商用ライセンスが付く有料プランが必要です。「無料で作って仕事に使う」は規約違反になり得るのでご注意ください。

スマホでも使えますか?

はい。今回のサービスはいずれもブラウザ(スマホのSafari・Chrome)から利用でき、PixVerseやHailuoなどは専用アプリも提供しています。写真をその場で撮って動画化する用途なら、スマホだけで完結します。ただし細かいプロンプト調整や書き出し管理は、画面の広いPCの方が作業しやすい場面もあります。

透かしを無料で消す方法はありますか?

公式にはありません。無料枠の透かし(PixVerseやHailuoのMINIMAX透かしなど)は、有料プランへのアップグレードで除去するのが唯一の正規手段です。外部ツールでトリミング・上書きする方法は、画質劣化を招くうえ、サービスの利用規約に抵触する可能性があります。透かしなしの動画が必要なら、最も安い有料プラン(月6〜10ドル前後)を1か月だけ契約して使い切る、という運用が現実的です。

まとめ

画像から動画を無料で作るなら、継続して試せるPixVerse・Hailuo AI・Pollo AIをまず押さえておけば失敗しません。日本語で手軽に始めたいならCanva(テキストから動画)、アニメ調に変換したいならDomoAIと、目的に応じて使い分けるのがおすすめです。かつて定番だったKling AIは無料ユーザーへの日次付与が実質なくなり、Viduは日本から利用できなくなったため、2026年7月時点では無料枠の候補から外れています。無料枠は「透かしあり・商用不可」が基本ラインなので、SNS投稿や個人利用を超えて仕事に使う段階になったら、必要なサービスだけ有料化するのが賢い進め方です。無料枠の数値は変動が激しいので、登録前に各公式ページで最新の条件を確認してから始めてください。

本記事の無料枠・料金情報は2026年7月12日時点で確認したものです。各サービスの仕様変更により内容が変わる場合があります。