本記事にはプロモーションを含む場合があります。規約・仕様は 2026年7月29日時点 に公式ページで確認した内容です。規約は改定されるため、契約・利用前に必ず公式ページの最新表示をご確認ください。

「Higgsfield(ヒッグスフィールド)って安全なの?」「アップロードした素材はAIの学習に使われる?」「仕事の納品物に使っていい?」——知りたいのは機能や料金ではなく 規約に何が書いてあるか のはずです。この記事は higgsfield.ai の条文を直接読み、確実に言えることだけを整理します。

先に結論——押さえるべき論点は4つ

Higgsfield の利用規約は、生成物(Output)の商用利用を明確に認めています。 一方で 入力も出力もAIモデルの学習に使われうることが規約本文に明記されており(同社に学習利用を許諾する建て付けです)、ここが安全性判断で最も重い点です。2026年7月29日に確認した条文から、論点は4つです。

  1. 運営主体:記載主体は Higgsfield Inc.、通知先住所はサンフランシスコ、準拠法はカリフォルニア州法。
  2. 学習利用:入力・出力は学習に使われうる。止める手段は削除のみで、取り込み済みの分は取り消せない
  3. 商用利用:規約本文は「出力の商用利用を制限しない」と明記。権利移転・サブライセンスも可。
  4. 紛争と返金:米国での仲裁合意+集団訴訟の放棄が原則。返金は「7日以内かつクレジット未使用」で、EU/UK 向けの14日撤回権は日本の消費者に及びません。

※ 実測後に更新します(2026-07-29 時点で未検証)。本記事は公式規約・ポリシー・公式ページの当日実査に基づく条文整理であり、当サイトがアカウントを作成して挙動を検証した結果は含みません。

料金・実質単価・無料枠は7月28日に実査した Higgsfield の使い方・料金・無料枠 にあります。本記事は安全性・規約・商用条件だけを扱います。

この記事の取材方針——一次情報だけで判断します

日本語検索では運営元の出自やライセンスについて断定調の要約が出てきますが、公式条文で裏を取れないものは採用しません。 根拠は次の4つだけです(すべて2026年7月29日取得)。

参照した一次情報URL版の表示
利用規約(Terms of Use Agreement)higgsfield.ai/terms-of-use-agreementLast updated: July 26, 2026
プライバシーポリシーhiggsfield.ai/privacy-policyEffective as of: August 27, 2026 / Last updated: July 26, 2026
会社紹介ページhiggsfield.ai/about日付表示なし
Trust(安全・支払い方針)higgsfield.ai/trust日付表示なし

適用開始時期も規約冒頭にあります——「Effective: immediately for users who register on or after July 26, 2026; on August 27, 2026 for users who registered before July 26, 2026, or upon earlier acceptance.」。これから登録する人には7月26日版が即日適用されると読めます。確認できなかったことは「確認できなかった」とだけ書きます。

運営元は誰か——条文から一次確認できたこと

契約の相手方は Higgsfield Inc. です。 規約冒頭に「your relationship with Higgsfield Inc. and our affiliated entities」と定義されています。確認できたのは次の3点。

  • 通知先住所(規約19.9):「535 Mission St, 14th floor, San Francisco, CA, 94105, United States」。仲裁のオプトアウト通知先(18.10)も同住所。
  • プライバシー窓口(ポリシー17):同住所と [email protected]
  • 準拠法と管轄(規約19.7・19.8):「This Agreement is governed by California law」、専属管轄はサンフランシスコ市郡の州裁判所または連邦裁判所。

ポリシー第8条は「We are headquartered in the United States and may use service providers that operate in other countries.」、About ページは「Headquartered in San Francisco, backed by leading venture firms.」と記載しています。

法人登記データベースでの独立確認(設立州・登記番号・設立年月日)は取得できませんでした。 そのため「どこの国で生まれた会社か」は公式記載以上に断定しません。Trust ページの「24m+」(Creators)「$1.3B」(Valuation)も同社自身の公表値で第三者監査ではありません(About の利用者数は「25M+」で両ページの数字が揃っていません)。

データの扱い——「学習に使われうる」と規約に明記

規約4.4は次のように定めています。

You acknowledge and agree that Your Content, Inputs, and Outputs may be used by Company to train, develop, enhance, evolve, and improve its (and its affiliates’) AI models

プライバシーポリシー2.3も同趣旨で、画像・動画・プロンプト・生成結果のいずれも学習の対象として列挙されています。いずれも “may be used”、つまり同社に学習利用を許諾する建て付けであり、全件が現に投入されているかを外部から確認する手段はありません。

止める方法は条件付きです。規約4.4は「You can stop this going forward by deleting Your Content or your Account」とし、「going forward(今後の分)」という限定が付きます。規約16.5(c)は削除しても影響しない対象として「which cannot feasibly be disassociated from models already trained; going forward, Company will not use deleted content to train its AI models.」と述べます。削除すれば今後は使われないが、取り込み済みの分は取り消せないという構造です。

規約4.4は Enterprise Agreement 下の顧客を「Company does not use the customer’s content to train or improve its AI models」と別扱いにしています。学習させない扱いは法人契約側の条件で、個人向けプランは学習対象と読むのが素直です。

事象条文上の扱い根拠
アカウント削除30日間は保持(Retention Period)、期間内なら復元請求が可能規約16.5(a)(b)
30日経過後有効システムから恒久削除。法令上の保持義務・匿名化データ・学習済みモデルへの取り込み分は除く規約16.5(c)
30日ログインも生成もなく有効なサブスクもないアカウントを非アクティブに分類し、コンテンツをコールドストレージへ移行しうる(事前通知あり)規約3.4

ライセンス条項——4.3の原文はどう書かれているか

規約4.3は、サービスの運営・提供・維持のために、非独占・全世界・無償、かつ必要な範囲で同社のサービスプロバイダにサブライセンス可能な形で、複製・改変・翻案・配信・公開実演などの権利を同社に許諾させる建て付けです。範囲は広いのですが、同じ4.3に期間の限定も書かれています

It ends when you delete Your Content or delete your Account, except for (i) copies kept in routine backups for a limited period, (ii) Content you have shared publicly or that other users have used as permitted before deletion, and (iii) retention required by law or under Section 16.5.

2026年7月26日版の条文上、ライセンスは削除で終了する設計です。ただし学習済みモデルに取り込まれた分は別レイヤーで残るので、「ライセンスは終了する/学習結果は戻らない」の二層構造と理解するのが正確です。

宣伝利用はむしろ限定的です。規約4.4は自社の宣伝素材への利用を「公開済みコンテンツ」または「利用者の同意がある場合」に限り、「Company will not use your private content, or private content you create for or on behalf of a client, in its marketing without your consent.」と明記しています。なお著作者人格権の不行使条項は 4.3 に置かれています(「you waive, and agree not to assert, any moral rights you may have in Your Content」——4.3・4.4 で認めた利用に必要な範囲に限る、という限定付き)。日本法下での有効性は本記事の判断範囲を超えますが、存在自体は認識しておくべきです。

中身は他社モデル——入力はどこへ渡るのか

Higgsfield は他社モデルを束ねた集約型なので、「入力は誰に渡るのか」が安全性の実質になります。プライバシーポリシー第4条の共有先リストには、サービスプロバイダとして「including third-party AI model and compute providers」と明記されています(契約上の裏づけは前章の4.3のサブライセンス文言)。第三者のAIモデル提供事業者・計算資源事業者にデータが渡ることは公式に認められています。 ただし 個々の事業者の社名や所在国はポリシー本文になく、本記事では確認できませんでした。

Trust ページは「each model scans prompts, reference images, and outputs through its own filtering logic, so content policies may vary depending on the model being used」と述べ、処理とモデレーションがモデル提供側に依存する構図を説明しています。7月28日に料金ページで確認したモデル一覧には Kling 3.0・Seedance 2.0・Sora 2・Google Veo 3.1・Wan 2.6・Minimax Hailuo 2.3 などが並び、運営会社も所在国も異なります。「データがどこへ行くか」は プラットフォームの国籍より、どのモデルを選ぶかで決まる——条文から言えるのはここまでです(Kling AI の安全性検証Hailuo AI の安全性検証)。

商用利用の条件——規約本文は「制限しない」と明記

規約4.4にはっきりした一文があります。

Company does not claim ownership of any of your Inputs or Outputs, nor does it restrict your commercial use of Outputs.

解約後も出力への権利は存続し、「you may transfer or sublicense your rights in Outputs to your clients or other third parties」と権利移転・サブライセンスも認めています。規約5.1は無許可の商行為を禁じつつ、括弧書きで「this clause does not limit your commercial use of Outputs as described in Section 4.4」と念を押しています。

ただし 注意点が3つあります。

1つめ:無料プランの位置づけ。 当サイトが2026年7月28日に公式料金ページを実査した時点で、Free プランは「Commercial use: Not included」表示でした(料金記事)。規約本文との整合について公式の説明は確認できず納品物に使うなら有料プランが安全です。

2つめ:素材の権利は自分持ち。 規約4.2は、必要な権利をすべて持つこと、人物の名前・肖像・声があれば本人の許諾を得ること、第三者の著作権・商標権・パブリシティ権・プライバシー権を侵害しないことを表明・保証させます。規約でOKでも権利処理は免除されません商用利用できる動画生成AIまとめ)。

3つめ:出力の一意性は保証されません。 規約4.4は「Company does not guarantee the uniqueness, originality, or exclusivity of any Output.」と明記しており、ロゴやブランドの中核ビジュアルなど「他社と被っては困る」用途には向きません。

なお規約5.2は、出力や派生データで機械学習モデルを学習・ファインチューニングすることを原則禁止しています(自分の入力で作るモデル等の例外を除く)。

AI生成物の表示義務——規約側にも条項があります

規約5.5は「Where required by applicable law, you will disclose that Output is artificially generated or manipulated」と定め、法が求める場面での開示義務と来歴情報を消さない義務を課します。規約5.2は「represent that any Output is human-generated when it is not」——人間が作ったと偽ることも禁じています。

来歴情報の中身は規約6.4です。機械可読の透かしや安全なメタデータ、「such as those based on the C2PA / Content Credentials standard」に基づく信号を埋め込む場合があるとしつつ、「Company does not warrant that any marking will be applied to, or persist in, every Output.」 とも書いており、必ず付く保証はありません。開示が必要な場面で「ツール側が自動で付けているはず」と当て込むのは危険です。

YouTube・TikTok 側の表示義務は AI動画で副業・収益化は現実的か で整理しています。出力ファイル自体に開示メタデータを持たせたい場合は、画像のXMPタグや動画のコンテナタグを書き込み、書き込み後に読み出して検証できる DiscloseTag のようなツールを併用する手もあります(アップロードせず、ブラウザ内で処理する設計です)。

お金と紛争のリスク——返金は「7日以内かつクレジット未使用」

規約9.3の返金条件は厳しめです。

  • 原則:初回購入から 7日以内、かつ クレジットを1つも使っていない場合に請求可能。
  • 手数料:法が認める範囲で、初回料金の6%を超えない額が差し引かれます。
  • 更新分は対象外:「refunds apply only to initial purchases, not renewals」。
  • アドオン:クレジット消費で測られない機能解放系は、アクセス付与の瞬間から返金不可。追加購入したクレジットの有効期限は90日(規約9.6)。

見落としやすいのが撤回権の適用範囲です。 規約17.2の14日間の撤回権は「consumer resident in the European Economic Area or the United Kingdom」に限定されており、日本在住のユーザーは対象外。9.3の7日ルールで判断されます。

解約時は規約16.4です。会社側が理由なく解約した場合は未使用期間の料金と未使用クレジット(プロモーション分を除く)が日割り返金されます。規約違反での解約なら支払済み料金は返金されず、サブスク分・プロモーション分の未使用クレジットは即時失効します。ただし追加購入した Add-On Credits の失効は「法が認める範囲で」に限定され、失効が認められない法域では未使用分が返金される、と条文は書き分けています。クレジットが翌月に繰り越せない点は 料金記事 で扱っています。

規約18は強制的な仲裁と集団訴訟の放棄を定めます。ただし規約18.10により、対象後 30日以内に氏名・住所・アカウントのメールアドレス・ユーザー名・意思を明記した書面を前述の住所または [email protected] へ送れば離脱できます。業務で継続的に使うなら「揉めたら米国仲裁」という前提は把握しておくべきです。

よくある質問

Q1. Higgsfield は安全ですか?

契約主体(Higgsfield Inc.)と所在地・準拠法が条文で確認できるサービスです(2026年7月29日確認)。ただし「安全」の中身は用途次第で、入力・出力がAI学習に使われうると規約4.4に明記されているため、機密性の高い素材を扱う業務には向きません。個人利用やマーケティング試作の範囲なら条文上の懸念は限定的です。

Q2. アップロードした画像や動画は、AIの学習に使われますか?

規約上、使われる建て付けです。 規約4.4の文言は “may be used by Company to train …” で、プライバシーポリシー2.3ともども同社に学習利用を許諾する形です。停止方法は削除ですが、規約16.5(c)により 削除前に取り込まれた分は取り消せません

Q3. 作った動画を商用利用できますか?

規約本文は商用利用を制限していません(規約4.4「nor does it restrict your commercial use of Outputs」)。権利移転・サブライセンスも認められています。ただし7月28日に実査した公式料金ページでは Free プランは「Commercial use: Not included」表示でした。納品物に使うなら有料プランが安全です。

まとめ

「安全か危険か」の二択で答えられる質問ではありません。条文上のリスクは、入れてよい素材を選び、商用は有料プランで、権利処理は自分でやる——この3つで管理できる範囲に収まります。とくに 学習利用(規約4.4)は削除しても取り込み済みの分を取り消せないため、社外秘の企画・未公開の製品デザイン・他人の顔写真を入れないことが最大の防御です。日本語UIを優先するなら 動画生成AIの日本語対応まとめ、他サービスとの横並びは 動画生成AIおすすめ比較 をご覧ください。