本記事にはプロモーションを含む場合があります。価格・仕様は 2026年8月25日時点 の情報です。数値はすべて同日に Kling AI と Vidu の公式ページで実査したもので、改定が頻繁な分野のため、契約前に必ず公式ページの最新表示をご確認ください。
音声と映像を同時に出せる動画生成モデルが実用段階に入り、日本語圏でも kling 3.0 vidu q3 比較 で調べる人が増えました。ところが並ぶのは3ツール以上の一般論か公式の数字を確認していない要約ばかりで、この2つを同じ物差しで突き合わせた表が見当たりません。この記事はそこを埋めます。
先に結論——どちらを選ぶか
- 日本語のセリフを喋らせたいなら Kling 3.0 一択です。対応言語に中国語・英語・日本語・韓国語・スペイン語を公式明記しているのは Kling だけで、Vidu Q3 の公式ドキュメントには言語の記載がありません(2026年8月25日時点)。
- 1本あたりのコストを抑えて量を回すなら Vidu Q3 です。音声つき1080p・10秒で Kling 3.0 が約270円、Vidu Q3-turbo は約105円まで下がります(1ドル=161円換算)。
- 4K で仕上げたいなら Kling 3.0 だけが選べます。Vidu Q3 の最高解像度は 1080p です。
- 尺はほぼ互角で、刻み方だけが違います。Kling 3.0 は3〜15秒、Vidu Q3-pro は1〜16秒で、1秒の短尺を作れるのは Vidu だけです。
- 日本から普通に触れるかという一点では Kling が明確に有利です。Vidu の一般向けサイトは今も中国本土向けへ転送され、使えるのは開発者向け API だけです。
住み分けはこうです——日本語のナレーションや会話を含む作品づくりなら Kling 3.0、コスト重視でセリフなし・多言語不問の素材を量産するなら Vidu Q3。登録手順や画面の使い方はKling 3.0 の使い方と料金とVidu Q3 の使い方と料金にまとめてあります。本記事は横並びの判断だけに絞ります。
一目でわかる比較表【2026年8月25日時点】
同じ行に同じ観点を置き、確認できなかった項目はそのまま「記載なし」と書いています。
| 比較軸 | Kling 3.0 | Vidu Q3 |
|---|---|---|
| 音声の同時出力 | あり(ネイティブ音声) | あり(音声と映像の同時出力に対応) |
| セリフの対応言語 | 中国語・英語・日本語・韓国語・スペイン語+方言/訛り | 公式ドキュメントに記載なし(2026年8月25日時点) |
| 複数人の話者指定 | あり(3人以上の話し分けに対応と明記) | 公式ドキュメントに記載なし(2026年8月25日時点) |
| 尺の範囲 | 3〜15秒(可変) | 1〜16秒(q3-pro / q3-turbo)、3〜15秒(q3-drama / q3-ad) |
| 解像度 | 720P / 1080P / 4K | 540p / 720p / 1080p(4K の記載なし) |
| フレームレート | 公式ページに記載なし(2026年8月25日時点) | 24fps |
| マルチショット | あり(Multi-Shot/Custom Multi-Shot) | あり(スマートなシーン切り替え) |
| API 単価(1080P・音声あり) | $0.168/秒(約27円/秒) | $0.12/秒(約19円/秒、q3-pro) |
| 最安構成の API 単価 | Turbo 720P $0.112/秒(約18円/秒) | q3-turbo 540p オフピーク $0.02/秒(約3円/秒) |
| 一般向けサイトの日本からの利用 | 可(kling.ai) | 不可(vidu.com は中国本土サイトへ転送) |
| 開発者向けプラットフォーム | 可 | 可(メール/Google でサインアップ可能) |
為替は当サイト共通で 1ドル=161円 で換算しています。 ※ 本記事は公式仕様と公式単価の突き合わせであり、同一プロンプトで生成して品質を採点した比較ではありません。生成品質の比較は ※ 実測後に更新します(2026-08-25 時点で未検証)
1. 音声同期——差は「音が出るか」ではなく「何語で喋るか」
音声と映像を同時に出すこと自体は両社とも公式に明記しており、ここは引き分けです。Vidu の Model Map は Q3 系5モデルすべてに「Supports simultaneous audio & video output」と記載し、Kling も 3.0 の機能表で Native Audio を標準機能に挙げています。差がつくのはその先の粒度です。
Kling 3.0——話者と言語を指定できる
Kling の公式モデルガイド(VIDEO 3.0 モデルガイド)は、次の3点を「2.6 では未対応、3.0 で対応」と表で明示しています。
- 複数キャラクターの話者指定(3人以上)——同じ画面に複数人がいるとき、どのセリフを誰が喋るかを指定できる
- 多言語対応(中国語・英語・日本語・韓国語・スペイン語)——同一動画内での言語切り替えにも対応
- 方言・訛りの再現——中国語の各方言、英語の米/英/インド訛りなど
公式ガイドには日本語のセリフを含むプロンプト例がそのまま掲載されており、ここから 日本語音声が想定内の機能として扱われていることが確認できます。
Vidu Q3——音は出るが、言語の記載がない
一方 Vidu の API ドキュメントは、Q3 系について次の仕様を書いています。
audioパラメータは Q3 系で既定値がtrue——何も指定しなければ音声つきで出力されるbgmパラメータは「Ineffective for q3 model」(Q3 では無効)voice_id(音色指定)も「The Q3 series model is not effective」(Q3 では無効)
読み替えると Vidu Q3 の音声はモデル任せで、外から音色や BGM を差し込む口が閉じているということです。そして対応言語の記述は、Model Map にも API リファレンスにも見当たりませんでした(2026年8月25日時点)。日本語を喋らせられないと断定はできませんが 公式が保証していない以上、日本語のセリフを本番用途で当てにする根拠がないというのが誠実な書き方になります。
2. 最大尺——15秒対16秒、勝負を分けるのは下限のほう
Kling 3.0 は公式ガイドに「generates up to 15 seconds of continuous video, with a flexible duration ranging from 3 to 15 seconds」とあり、3秒から15秒まで自由に指定できます。同ガイドは 2.6 との比較表で「15s Output Duration」と「Flexible Duration」の両方を 3.0 の新規項目に挙げています。
Vidu Q3 は Model Map の表で、q3-pro / q3-mix / q3-turbo が1〜16秒、q3-drama と q3-ad が3〜15秒(いずれも 24fps)と記載されています。
実務で効くのは上限ではなく下限です。15秒前後を1回で出す用途に15秒と16秒の実質差はありません。一方 1〜2秒の短いカットを大量に作る用途では Vidu だけが対応します。Kling の下限は3秒なので、1秒のカットが欲しくても3秒ぶん課金されます。なお Vidu は q3-mix の尺を料金ページで「3-16S」、Model Map で1〜16秒と書いており食い違っています(q3-pro は両ページとも 1-16S で一致)。
3. 料金——同じ土俵で比べられるのは API の従量課金
両者を同じ物差しで比べられるのは、公開されている API の秒課金だけです。Vidu には日本から契約できる一般向けサブスクリプションが存在しないためです。
Kling 3.0 の秒課金(公式・2026年8月25日時点)
Kling の開発者向け料金ページは、1ユニット=$0.14(定価)として次のように示しています。
| モデル/条件 | 720P | 1080P | 4K |
|---|---|---|---|
| Kling 3.0(音声なし) | 0.6ユニット=$0.084/秒 | 0.8ユニット=$0.112/秒 | 3.0ユニット=$0.42/秒 |
| Kling 3.0(音声あり) | 0.9ユニット=$0.126/秒 | 1.2ユニット=$0.168/秒 | 3.0ユニット=$0.42/秒 |
| Kling 3.0 Turbo(音声あり) | 0.8ユニット=$0.112/秒 | 1.0ユニット=$0.14/秒 | 提供なし |
Vidu Q3 の秒課金(公式・2026年8月25日時点)
Vidu の料金ドキュメントは1クレジット=$0.005として単価を示しています。Vidu には API のリクエストパラメータ off_peak があり、これを true にすると単価が概ね半額になりますが、納品は最大48時間後になります。提出する時間帯とは無関係の、申請制の割引です。
| モデル(用途) | 540p | 720p | 1080p |
|---|---|---|---|
| Vidu Q3-pro(画像→動画/テキスト→動画) | $0.045/秒(オフピーク $0.025) | $0.1/秒(オフピーク $0.05) | $0.12/秒(オフピーク $0.06) |
| Vidu Q3-turbo(同上) | $0.035/秒(オフピーク $0.02) | $0.055/秒(オフピーク $0.03) | $0.065/秒(オフピーク $0.035) |
Q3 の料金表には音声ぶんの追加加算が書かれていません。加算(15クレジット)の記載があるのは Q2 系の項なので Q3 は既定で音声つきの単価と読むのが素直です。
10秒の1本でいくらか
上の単価を、音声つき・10秒・1本という同じ条件に揃えて円換算します(1ドル=161円)。
| 構成 | 1本(10秒)の単価 |
|---|---|
| Kling 3.0・1080P・音声あり | $1.68 = 約270円 |
| Kling 3.0 Turbo・1080P・音声あり | $1.40 = 約225円 |
| Kling 3.0・4K | $4.20 = 約676円 |
| Vidu Q3-pro・1080p | $1.20 = 約193円 |
| Vidu Q3-turbo・1080p | $0.65 = 約105円 |
| Vidu Q3-turbo・1080p・オフピーク | $0.35 = 約56円 |
読み取れることは3つです。
- 同じ1080p・音声つきなら Vidu Q3-pro が Kling 3.0 を約3割下回ります。Turbo 同士でも約105円対約225円で2倍以上の開きです。
off_peakを有効にすれば Vidu の実質コストはさらに半分になります。ただし納品まで最大48時間かかるため、バッチ処理向けの割引であり、対話的な制作では効きません。- 4K が必要な瞬間に比較は終わります。Vidu Q3 に 4K の記載はなく、Kling 3.0 の $0.42/秒が唯一の選択肢です。
クレジット制の読み方は動画生成AIの料金相場で扱っています。
※ Kling の一般向けサブスクリプションの金額は、公式のプラン一覧ページがログイン後に描画される仕様のため、2026年8月25日の未ログイン確認では取得できませんでした。※ 実測後に更新します(2026-08-25 時点で未検証)
4. 日本から使えるか——ここが最大の分かれ目
スペックと料金が互角に見えても 入口の差が実務では最も大きく効きます。
Vidu——一般向けサイトは今も中国本土向け
当サイトは2026年7月12日の検証で、Vidu の一般向けサイトが vidu.cn へ転送され、登録に中国の携帯番号(+86)が必要になっていることを確認しました(検証記事)。2026年8月25日に改めて確認したところ この状況は続いていました。https://www.vidu.com/ は https://www.vidu.cn/ へ 301 転送、/pricing と日本語向けに見える/ja、英語向けの /en はいずれも .cn へ 302 転送されます。つまり Vidu Q3 をブラウザから使うルートは、日本からは今も開いていません。
Vidu——開発者向けプラットフォームは開いている
一方、開発者向けの Vidu Open Platform は日本から到達でき、ログイン画面にはメールアドレスと Google によるサインアップが用意されていました(2026年8月25日確認)。本記事の仕様表と単価表も、すべてこのプラットフォームの公開ドキュメントに載っているものです。言い換えると Vidu Q3 は日本から使えないモデルではなく、日本からは API 経由でしか使えないモデルです。
Kling——一般向けと開発者向けの両方が開いている
Kling は国際版の kling.ai が日本から普通に開き、クリエイター向けと開発者向けの双方が用意されています。ただし 中国語版の klingai.com と国際版の kling.ai でドメインが分かれているため、入口を間違えると登録や決済でつまずきます。日本から使うなら kling.ai です。この点はKLING と Hailuo の比較でも同じ結論になっています。
5. こういう人はこっち
- 日本語のセリフ・ナレーションを入れたい人 → Kling 3.0。日本語が公式明記されているのは Kling だけで、複数人の話し分けや方言指定にも対応します。
- 4K で納品したい人 → Kling 3.0。Vidu Q3 の上限は 1080p です。
- 単価を下げて量を出したい人 → Vidu Q3。音声つき1080p・10秒で約193円、Turbo なら約105円と、Kling の同条件より2〜5倍安く上がります。
- 1〜2秒の短いカットを大量に作りたい人 → Vidu Q3。Kling の下限は3秒、Vidu Q3-pro の下限は1秒です。
- ブラウザだけで完結させたい人 → Kling 3.0。Vidu Q3 を日本から使うには API 経由が必須です。
決めきれないなら 先に「この動画に日本語のセリフは要るか」だけを決めてください。要るなら Kling 3.0、要らないなら価格差で Vidu Q3、という順序なら迷いません。他モデルも含めた全体像は動画生成AIおすすめ比較にあります。
よくある質問
Q1. Kling 3.0 と Vidu Q3、結局どちらが上ですか?
用途で答えが変わります。日本語のセリフ・4K・ブラウザ完結なら Kling 3.0、単価の安さ・1秒からの短尺なら Vidu Q3 です。本記事は公式仕様と公式単価の突き合わせで、生成品質の採点は含みません。
Q2. Vidu Q3 は日本語のセリフを喋れますか?
公式ドキュメントに対応言語の記載がないため、保証されているとは言えません(2026年8月25日時点)。Kling 3.0 は公式ガイドが中国語・英語・日本語・韓国語・スペイン語を明記し、日本語のプロンプト例も掲載しています。
Q3. Vidu Q3 は日本から使えないのですか?
一般向けサイトからは使えませんが、開発者向けの API からは使えます。vidu.com は2026年8月25日時点でも vidu.cn へ転送されますが、platform.vidu.com は日本から到達でき、メールまたは Google でサインアップできます。
Q4. 音声つきにすると料金は上がりますか?
Kling は上がり、Vidu Q3 は表記上は上がりません。Kling 3.0 の 1080P は音声なし $0.112/秒、音声あり $0.168/秒で5割ほど高くなります。Vidu Q3 は audio の既定値が true で、料金表に加算の記載がありません。
Q5. この記事の数字はいつまで有効ですか?
改定が頻繁なので、契約直前に公式ページで当日の表示をご確認ください。数値はすべて2026年8月25日にKling の開発者向け料金ページ、Vidu の料金ドキュメント、Model Mapで実査したものです。
まとめ
- 音声同期は両者とも標準対応で、差は言語。日本語を公式明記しているのは Kling 3.0 だけです。
- 尺は Kling 3.0 が3〜15秒、Vidu Q3-pro が1〜16秒。1〜2秒の短尺を作れるのは Vidu だけです。
- 料金は同条件(音声つき1080p・10秒)で Kling 3.0 約270円、Vidu Q3-pro 約193円、Vidu Q3-turbo 約105円。
- 4K は Kling 3.0 のみ($0.42/秒)で、Vidu Q3 の上限は 1080p です。
- 日本からの入口は Kling が一般向けと開発者向けの両方、Vidu は開発者向け API のみ。
判断の順序はシンプルです——日本語音声か 4K が要件に入るなら Kling 3.0、入らないなら価格差で Vidu Q3。
(価格・仕様は2026年8月25日に両社公式ページで実査。改定が頻繁なため、契約前に公式ページの最新表示を必ずご確認ください。)