本記事にはプロモーションを含む場合があります。価格・仕様は 2026年8月12日時点 で公式ドキュメントを直接確認した情報です。契約前に必ず公式ページの最新表示をご確認ください。
先に結論からお伝えします。Midjourney の動画生成は独立した料金体系を持ちません。画像生成と同じサブスクリプションの「GPU時間」を共有し、動画は画像より多くのGPU時間を消費する——という設計です。プランは Basic 月額10ドル、Standard 30ドル、Pro 60ドル、Mega 120ドルの4段構成で、年額払いなら20%割引になります(2026年8月12日に公式プラン比較ページで確認)。
そして本記事の要点は3つです。①動画1本あたりの実質単価は、月額プラン内で使い切る限りどのプランでもほぼ横並び(SD で1本あたり約10.7円)。②「Relax モードで動画が無制限」になるのは Pro 以上だけで、Standard から Pro に上げる損益分岐は月675本あたり。③「年商100万ドル超は Pro 必須」という条項は、ヘルプページと利用規約で書かれている範囲が食い違っており、規約側のほうが対象が広く読めます。
※ 実測後に更新します(2026年8月12日時点で未検証)。本記事は公式ドキュメントの当日実査にもとづく料金・仕様・規約の事実整理です。生成される動画の品質、モーションの自然さ、プロンプト追従性といった評価は実測後に追記します。現時点で本記事に品質の評価は含まれていません。
Midjourney の動画生成とは——画像から5秒、延長して最長21秒
Midjourney の動画生成は、テキストだけから動画を作る方式ではありません。手持ちの画像(または Midjourney で生成した画像)を1コマ目に据え、そこから動く映像を作る「画像から動画」型です。本サイトで扱う 動画生成AIの比較 のうち、画像から動画を作るタイプ に位置づけられます。
公式ドキュメントで確認できる仕様は次のとおりです(公式 Video ページ、2026年8月12日確認)。
- 1回の生成で作られる動画は5秒。
- 生成後に延長(Extend)でき、1回につき4秒追加。延長は最大4回まで、合計21秒が上限。
- 延長のGPU消費は初回生成と同じ量。
- 解像度は SD(480p) が基本。HD(720p) も選べる。
- モーションは Low Motion(既定)と High Motion の2種類。
- 動画で使えるパラメータは
--motion low--motion high--raw--loop--end--bs #に限られる。 - 生成がフィルタでブロックされた場合、GPU時間は消費されない。
ギャラリー内の画像には Animate ボタンが付き、Auto はそのまま自動生成、Animate Manually はプロンプトを書き換えてから生成、Loop は開始フレームと終了フレームを同じ画像にしたループ動画を作ります。
料金プラン全4種——動画で使える範囲はプランごとに違う
公式プラン比較ページを2026年8月12日に実査した内容です。円は本サイト共通の 1ドル=161円 で換算しています。
| 項目 | Basic | Standard | Pro | Mega |
|---|---|---|---|---|
| 月額 | $10(約1,610円) | $30(約4,830円) | $60(約9,660円) | $120(約19,320円) |
| 年額 | $96(月$8・約1,288円) | $288(月$24・約3,864円) | $576(月$48・約7,728円) | $1,152(月$96・約15,456円) |
| Fast GPU時間 | 3.3時間/月(200分) | 15時間/月 | 30時間/月 | 60時間/月 |
| Relax モード | なし | 画像のみ無制限 | 画像+SD動画 無制限 | 画像+SD動画 無制限 |
| 動画の解像度 | SD のみ | SD・HD | SD・HD | SD・HD |
| 追加GPU時間 | $4/時 | $4/時 | $4/時 | $4/時 |
| 動画の同時実行 | 1(Fast) | 3(Fast) | 6 Fast または 3 Relax | 12 Fast または 3 Relax |
| Stealth モード | なし | なし | あり | あり |
動画に関して見落とされやすい制約が3点あります。いずれも公式 Video ページの記載です。
- 全プランが Fast モードでは動画を生成できる。動画がまったく作れないプランはありません。
- Relax モードで動画を生成できるのは Pro と Mega だけで、しかも SD解像度に限られます。
- HD動画は Standard 以上で作れますが、Fast モードでしか生成できません。つまり Pro や Mega でも、HD動画は必ず Fast GPU時間を消費します。
「Pro 以上は動画が無制限」という表現をよく見かけますが、正確には無制限なのは SD解像度の動画だけです。HD は上位プランでもGPU時間の制約を受けます。
動画1本あたりの実質単価——GPU時間から円で逆算する
Midjourney の料金表には「動画1本いくら」という表示がありません。しかし公式がバッチサイズごとのGPU消費を公開しているので、そこから逆算できます。
公式 Video ページの Batch Size 表(2026年8月12日確認)は次のとおりです。既定では1プロンプトから4本の動画が生成されます。
| 解像度 | バッチ4 | バッチ2 | バッチ1 |
|---|---|---|---|
| SD | 8分 | 4分 | 2分 |
| HD | 26分 | 13分 | 7分 |
ここから1本あたりのGPU消費を割り出すと、SD はバッチサイズに関係なく一律2分/本(8÷4=4÷2=2÷1=2分)。一方 HD はバッチ4とバッチ2が6.5分/本、バッチ1だけ7分/本と割高になります。GPU時間を節約したいなら、HD ではバッチ1を選ばないほうが得という、料金表からは読み取れない結論が出ます。
これを月額プランの Fast GPU時間で割ると、1か月に作れる本数と実質単価が出ます。
| プラン | SD動画の上限本数(月) | 月額での1本単価 | 年額での1本単価 |
|---|---|---|---|
| Basic | 100本 | 約16.1円 | 約12.9円 |
| Standard | 450本 | 約10.7円 | 約8.6円 |
| Pro | 900本 | 約10.7円 | 約8.6円 |
| Mega | 1,800本 | 約10.7円 | 約8.6円 |
Basic だけが割高で、Standard 以上は単価が横並びになります。これは Standard 以上でGPU時間と月額がほぼ比例しているためです。つまり上位プランに上げても1本あたりは安くならず、作れる本数の上限が増えるだけ、というのが Midjourney の価格設計です。
HD動画(バッチ2以上・6.5分/本)で同じ計算をすると、Standard が月138本、Pro が276本、Mega が553本で、1本あたりはいずれも約35円(年額なら約28円)。Basic は HD を生成できません。
GPU時間を使い切った後に買い足す追加GPU時間は $4/時(約644円)で、これは SD動画1本あたり約21.5円、HD動画1本あたり約69.8円にあたります。月額枠内で使うより約2倍高い(Basic は月額単価が約16.1円のため比率は約1.34倍で、この「2倍」は Standard 以上が対象)ので、恒常的に買い足す状態ならプランを上げたほうが安くなります。
為替について:本サイトは記事間の比較可能性を保つため、全記事共通で1ドル=161円で換算しています。参考までに、2026年8月12日時点で取得できる直近の公開レート(frankfurter.dev、2026年8月11日基準)は1ドル=159.2円でした。本記事の円表記は実勢より約1%高めに出ています。
Relax 無制限の損益分岐——何本から Pro が得になるか
Pro の最大の価値は Relax モードで SD動画が無制限になる点です。ではどこから Pro が得になるのか。追加GPU時間(SD動画1本=約21.5円)を使って下位プランで粘った場合と比較すると、分岐点が計算できます。
| 比較 | 差額(月) | 分岐点 | 判断 |
|---|---|---|---|
| Basic → Standard | $20(約3,220円) | 月250本 | 月250本を超えるなら Standard |
| Standard → Pro | $30(約4,830円) | 月675本 | 月675本を超えるなら Pro |
| Pro → Mega(SD) | $60(約9,660円) | 月1,350本 | ただし下記の理由で通常は不要 |
| Pro → Mega(HD) | $60(約9,660円) | 月414本 | HD を量産するなら Mega |
Standard から Pro の分岐点を具体的に示すと、Standard の枠内で作れるのは450本、それを超えた分は追加GPU時間で1本約21.5円。差額4,830円を21.5円で割ると225本なので、450+225=月675本を超えたところで、Standard に買い足すより Pro のほうが安くなります。
ただし SD動画に限れば、この分岐点はあまり意味を持ちません。Pro は Relax モードで SD動画が無制限だからです。待ち時間を許容できるなら、Pro の SD動画は本数の上限そのものがなくなるため、実質単価はいくらでも下がります。逆にいえば、急いで大量に作る必要がなく、SD で足りる人にとって Pro は非常に強い選択肢です。
同じ理由で、SD動画のためだけに Mega へ上げる意味はほとんどありません。Pro の時点で SD は無制限だからです。Mega が効くのは、HD動画を月414本より多く作る場合と、同時実行数(Fast 12本・Relax 3本)が要る場合に絞られます。
「年商100万ドル以上は Pro 必須」の正確な読み下し
Midjourney の商用条件としてよく紹介されるのが「年商100万ドルを超える企業は Pro 以上が必要」というルールです。ただし公式内でも書かれている範囲が3か所で食い違っています。2026年8月12日に3つとも実査した内容を並べます。
| 出典 | 対象 | 効果 |
|---|---|---|
| 利用規約 第4条 | 年商100万ドル超の企業、およびその従業員 | Assets を所有するために Pro/Mega が必要 |
| プラン比較ページ | 年間総収入100万ドル超の企業 | Pro/Mega の購入が必要 |
| 商用利用ヘルプ | 年商100万ドル超の事業に属する人 | 会社のために商用利用するには Pro/Mega が必要 |
読み解くうえで押さえるべき点は5つです。
第一に、最終的な基準は利用規約です。プラン比較ページ自身が「完全な詳細は利用規約を参照」と誘導しており、規約が上位文書にあたります。
第二に、規約の対象は「企業またはその従業員」と書かれており、3つのうち最も広く読めます。ヘルプ側の「商用利用するには」という条件より踏み込んで、所属先の年商が基準になる書き方です。個人の制作報酬がいくらか、ではありません。
第三に、規約における効果は「商用利用の可否」ではなく「Assets を所有できるかどうか」です。ヘルプの表現より重い内容で、成果物の権利そのものに関わります。
第四に、基準は「revenue(売上高)」であって利益ではありません。161円換算で100万ドルは約1億6,100万円にあたります。
第五に、必要なのは Pro または Mega で、Standard では条件を満たしません。
なお、いったん所有した成果物の権利は解約後も残ります。規約には、その後の月にプランを下げたり解約したりしても作成済み Assets の所有権は継続すると明記されています。また、他のユーザーが作った画像をアップスケールした場合、その画像は元の作者のものであることも規約・ヘルプの双方に書かれています。動画も画像と同じ Assets として扱われます。
商用利用の全体像は AI動画の商用利用まとめ でも各社を横断して整理しています。判断に迷う場合は、規約の原文と自社の状況を弁護士等に確認することを公式も推奨しています。
動画モデルの「世代」は公式に表記がない
Midjourney の動画モデルについて、外部メディアでは世代番号を付けて紹介されることがあります。しかし2026年8月12日に公式ドキュメントを実査した限り、動画モデルの世代番号は確認できませんでした。
公式の Version ページ(2026年7月24日更新)が扱う --v のバージョン体系は画像モデルのもので、現行の既定バージョンは V8.2(2026年7月24日リリース)と明記されています。一方、公式 Video ページ(2026年6月11日更新)には動画モデルの世代を示す記載がありません。
つまり、画像の V8.2 という番号を動画モデルの世代と同一視することはできません。動画側の世代表記については公式で明示されていないため、要確認の項目として扱ってください。
どのプランを選ぶか——用途別の目安
- 試してみたいだけ:Basic(月額10ドル)。SD動画を月100本まで。ただし1本単価は最も割高で、HD は生成できません。
- HD動画を使いたい:Standard 以上が必須。ただし HD は Fast モード限定なので、月138本(Standard)が実質的な上限です。
- SD で本数を回したい:Pro(月額60ドル)。Relax モードで SD動画が無制限になり、待てるなら本数の上限が消えます。
- 年商100万ドル超の企業に属している:Pro または Mega が必要です。金額ではなくこの条件でプランが決まります。
- HD を大量に、または同時実行数が要る:Mega。それ以外で Mega を選ぶ理由は限定的です。
料金水準を他社と比べたい場合は 動画生成AIの料金相場 もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q1. Midjourney の動画生成だけを契約できますか?
できません。動画生成は画像生成と同じサブスクリプションに含まれており、動画専用のプランは存在しません。GPU時間を画像と動画で共有する仕組みです。
Q2. 動画は何秒まで作れますか?
初回生成が5秒で、延長1回につき4秒追加、最大4回まで延長できます。合計21秒が上限です(2026年8月12日、公式 Video ページで確認)。
Q3. Relax モードなら動画を無制限に作れますか?
Pro と Mega に限り、SD解像度の動画のみ無制限です。Basic には Relax モード自体がなく、Standard の Relax は画像のみが対象です。HD動画はどのプランでも Fast モードでしか作れません。
Q4. 年額払いはどのくらい安くなりますか?
20%割引で、1年分を前払いする形式です。Basic が年96ドル、Standard が288ドル、Pro が576ドル、Mega が1,152ドルになります(2026年8月12日、公式プラン比較ページで確認)。
Q5. GPU時間を使い切ったらどうなりますか?
$4/時(約644円)で追加購入できます。SD動画なら1本あたり約21.5円、HD動画なら約69.8円に相当し、月額プラン内で消化する場合の約2倍の単価です。恒常的に足りないならプランを上げたほうが安くなります。
Q6. 生成がブロックされた場合もGPU時間は減りますか?
減りません。公式は、ブロックされたジョブでは GPU時間は消費されず、結果が表示されたときにのみ消費されると説明しています。
本記事の料金・仕様・規約は、すべて2026年8月12日に Midjourney 公式サイトのドキュメントを直接確認した内容です。Midjourney はプラン構成や仕様の変更が入ることがあるため、契約前には必ず公式の最新表示をご確認ください。