本記事にはプロモーションを含む場合があります。仕様・ライセンスは 2026年8月3日時点 に Hugging Face のモデルカード・LICENSE 原文・MiniMax 公式ブログを参照した内容です。為替は全記事共通で 1ドル=161円 で換算しています。
MiniMax H3 のライセンスが利用を認めない「Excluded Territories」は、EU・英国・韓国・米国の4つです。日本はここに入っていません(2026年8月3日、LICENSE 原文を取得して確認)。
ただし「対象内」と「無条件で使える」は別です。条文には必ずやること(shall / must)と推奨(encouraged)にとどまるものが混在するため、以下は原文のまま引用して区別します。
※ 実測後に更新します(2026年8月3日時点で未検証)。本記事は公式情報を同日に取得して整理したもので、当サイトが動かした結果や品質評価は含みません。
何が公開されたのか——日付の整理
日付がズレて見えるので一次情報を並べます(すべて2026年8月3日取得)。
| 情報源 | 日付 | 内容 |
|---|---|---|
| LICENSE 原文の冒頭行 | August 2, 2026 | MiniMax H3 release date/License date: August 2, 2026. |
Hugging Face API lastModified | 2026-08-03T06:35:23Z | リポジトリ MiniMaxAI/MiniMax-H3 の最終更新 |
ModelScope API LastUpdatedTime | 2026-08-03T06:40:51Z | MiniMax/MiniMax-H3(作成は2026-07-31T06:05:05Z) |
| 日本語の報道 | 2026年8月3日 | GIGAZINE が12時01分の追記で公開を反映、PC Watch が13:55に報道 |
MiniMax 公式ブログの日付は 2026-07-31 で、重みは we plan to open up the model weights in the coming days と将来形でした。発表が7月31日、重みの公開が8月2〜3日の順です。なお Hugging Face API の createdAt は 2026-07-28 ですが、これはリポジトリが作られた日で公開日ではありません。
重み・LICENSE・公式ブログ・API のリリースノートでの正式名は「MiniMax H3」(2026年8月3日確認)。一方、消費者向けの hailuoai.video では UI 文言と hailuo3.0-t2v などの modelID で「Hailuo 3.0」と表記されています(同日、同サイトの配信 HTML で確認)。呼び名が2つあるだけで、モデルは同じです。
日本は Excluded Territories に入っていない
定義節(I. Definitions)の2つです(引用は LICENSE 原文のまま)。
- “Applicable Territory” means worldwide, excluding the Excluded Territories.
- “Excluded Territories” means the European Union, the United Kingdom, the Republic of Korea and the United States of America.
除外は4つ(EU・英国・韓国・米国)で、日本の記載はありません。許諾の本体(II. Grant of Rights)も Solely within the Applicable Territory を条件に、商用・非商用を区別せず royalty-free, limited license を与える書き方です。
使用制限節の4番はこうです。
- You may not use, reproduce, modify, distribute, or display the MiniMax H3 Works or any of their Outputs or results outside the Applicable Territory. Any such use outside the Applicable Territory is not authorized by this Agreement.
制限がモデルだけでなく「Outputs(出力された動画)」にも及ぶ書き方です。日本で生成した動画を YouTube や SNS に上げれば米国や EU の視聴者にも表示されますが、それが「display … outside the Applicable Territory」に当たるのか条文は説明していません(同日の原文で確認)。当サイトとしても断定はしません。グローバル配信前提の商用案件では、条文が案内する [email protected] で確認を。
なお除外地域の側にも窓口はあり、II の2段落目に「関心があれば連絡してほしい、管理措置を前提に許諾する」旨があります(永久に不可という書き方ではありません)。
ツール側のライセンスがクリアでも、出力映像が実在の人物やキャラクターに似ていれば権利リスクは残ります(商用利用できる動画生成AIまとめ)。
MiniMax H3 を商用利用するとき、IV 章の「必ずやること」は2つ
必ずやること(IV. Additional Commercial Terms)
| 条項 | 原文 | 意味 |
|---|---|---|
| IV.2 | You shall prominently display "MiniMax H3"on the user interface of commercial product or service that uses MiniMax H3 or MiniMax H3 Works. | 商用プロダクト/サービスのUI上に「MiniMax H3」を目立つ形で表示 |
| IV.1 | You shall obtain a separate, prior written authorization from MiniMax by contacting [email protected] ... if your commercial products and services generate more than 20 million US dollars ... in yearly revenue. | 年商2,000万ドル(約32億円)超なら事前の書面許諾が必要 |
推奨にとどまるもの(III.3、原文は You are encouraged to:)——"Powered by MiniMax H3" の表示、AI 生成識別子の付与、利用体験の公表の3つ。
個人の投稿には該当する UI が無いことも多いはずですが、H3 を組み込んだサービスを出すなら IV.2 は避けられません。再配布時(Hosted Services 経由を除く)は NOTICE ファイルに "MiniMax H3 is licensed under the MiniMax H3 Community License Agreement, Copyright © 2026 MiniMax. All Rights Reserved." の記載が条件です。
義務は IV 章だけではありません。 H3 を組み込んだサービスを提供する側には V.2(利用者に同等の制限を課し告知する)と V.5(技術的・組織的セーフガードの実装と通報窓口の維持)という別の義務があり、再配布時は III.1(本契約の写しを渡す)・III.2(改変ファイルに改変済みと明示)も条件です。いずれも原文は must です。
生成物の権利は VI.4 が MiniMax claims no rights over the Outputs you generate. と明記——出力物に権利を主張しない点はクラウド型との差です。逆に V.3 は You may not use ... Outputs or results to improve any other artificial intelligence model (other than MiniMax H3 or its Model Derivatives) と、出力を他モデルの学習に使うことを禁じています。準拠法と裁判管轄は香港特別行政区で、日本の裁判所ではありません。
AI生成の明示は「推奨」より強い場所にも書かれている
「AI 生成識別子の付与」は III.3 の推奨ですが、同趣旨の項目が Exhibit A(Acceptable Use Policy)の12番にもあります。
- Use to generate or disseminate information (including images, code, posts, or articles) in or to any public environment (including via bot tweets or similar means) without clearly and prominently disclosing that such information and/or content is machine-generated;
Acceptable Use Policy は which is incorporated into this Agreement by reference(V.1)で本体に組み込まれているため、公開の場に出すなら機械生成である旨の明示が必要という読みです。
実装例としては、画像に XMP タグ、動画にコンテナタグを書き込む DiscloseTag があります(ブラウザ内で処理し、contains-synthetic-performer などを書き込めます)。ただし各プラットフォームがそのタグを実際に読み取るかは別問題です。
ローカルで動かす前に——容量と、公式に書かれていないこと
本体の H3-Omni-Transformer が33B(330億パラメータ)の Dense シングルストリーム Transformer です(モデル全体の合計ではありません)。テキストエンコーダは Qwen3-VL-32B の学習済み重みをまるごと使い、LICENSE 末尾の追記で Apache 2.0 と案内されています。
現実に効くのはストレージです。 Hugging Face API のファイルサイズを2026年8月3日に集計しました(1GB=10億バイト換算、全297ファイル)。
| ディレクトリ | 容量 | 用途 |
|---|---|---|
FL2VA/ | 約144.1GB | テキスト/画像→動画の一式 |
Ref2VA/ | 約144.1GB | 参照(Reference-to-Video)の一式 |
text_encoder/ | 約66.7GB | Qwen3-VL-32B |
transformer/ + transformer_ref/ | 約66.3GB + 約66.3GB | Diffusers 構成の本体 |
| リポジトリ全体 | 約498.6GB | VAE 等を含む全ファイル |
2レイアウトが同居しているので全部を落とす必要はありませんが、1経路で100GB超です。
コマンド不要の経路としては、ComfyUI の公式ドキュメントに T2V・I2V・R2V(参照)3種のワークフロー例があります(日本語版あり、2026年8月3日確認)。指定ファイル名には pruned_int8 など量子化を示す語があり、元リポジトリとは容量が異なります。英語版の記載は H3's native canvas, a 768px short edge capped at 768x1344 pixels、出力は up to 2K resolution, 24fps, and about 15 seconds です。
必要 VRAM を書いた公式の記載は見つかりませんでした。 モデルカードにも ComfyUI の公式ワークフローページにも GPU メモリの数値はありません(2026年8月3日、両ページを取得して確認)。換算値は量子化やオフロードで大きく変わるため、推定は書きません。数字が公式に出ている例は Wan をローカルで動かす記事です。
※ 実測後に更新します(2026年8月3日時点で未検証)。①どの GPU で動くのか ②量子化版と元の重みで出力がどう変わるか ③1本あたりの生成時間——この3点は当サイトで計測していません。
API と消費者向けは、まだ追いついていない
「重みが公開された = API でも使える」ではありません。MiniMax の公式の動画料金ページには2026年8月3日時点で MiniMax H3 is not supported yet. とあり、H3 の秒単価は未掲載です。掲載は MiniMax-Hailuo-2.3-Fast・2.3・02 の3モデルで、いずれも「video points」建て。legacy・deprecated の表記も、旧モデル廃止の記述もありません。
公式が書いているのは、ブログの相対表現だけです。
At 2K, H3’s per-second price is less than a third of mainstream models, and at 768p, it’s less than half the price of mainstream models’ 720p.
「主流モデルの3分の1未満」までが公式の記載で、ドル建ての秒単価は出ていません。 第三者メディアの具体的な秒単価は出所が公式ページではありません。video points の割り戻し方は動画生成AIのAPI料金比較へ。
消費者向けの hailuoai.video は、ページタイトルとバナーに「MiniMax H3 LIVE NOW」と出しています。ただしどのプランで・クレジットをいくら消費するのかは同ページから読み取れませんでした(2026年8月3日時点、未確認)。現行のプランはHailuo AI の登録と料金で確認できます。運営法人は変わらず、LICENSE の定義15番は "We," "Us" or "MiniMax" means Nanonoble Pte. Ltd..——Hailuo AI の安全性で確認したシンガポール法人と同一です。
GIGAZINE は Artificial Analysis の評価としてテキスト→動画で2位、画像→動画で3位と報じています(同日10時56分。第三者評価の転載で、MiniMax 自身の主張ではありません)。日本語はモデルカードが音声の対応11言語に Japanese を挙げていますが、音声生成の話で、UI や日本語プロンプトの通りやすさとは別です(動画生成AIの日本語対応まとめ)。
まとめ
- Excluded Territories は EU・英国・韓国・米国の4つで、日本は入っていません(2026年8月3日、LICENSE 原文で確認)。
- IV 章(追加商用条項)の義務は2つ——UI への「MiniMax H3」表示と、年商2,000万ドル超なら事前書面許諾。ただしサービスを提供する側には V.2・V.5 の義務が別にあります。
- 出力物にも地域制限がかかる書き方ですが、グローバル配信との関係は条文に説明なし。
- 必要 VRAM は公式に記載なし。 分かるのは容量で、リポジトリ全体は約498.6GB。
- API の公式秒単価は未掲載(
MiniMax H3 is not supported yet.)。第三者の数字を公式価格として扱わないでください。
他モデルとの位置づけは動画生成AI おすすめ比較、自前 GPU での運用はWan をローカルで動かすもどうぞ。
(ライセンス条文・仕様・容量・料金ページは2026年8月3日に公式ソースで確認。)