本記事にはプロモーションを含む場合があります。価格・仕様は 2026年8月6日時点 で各社の公式ドキュメントを確認した内容です。仕様や料金の改定は頻繁なため、契約前に必ず公式ページの最新表示をご確認ください。
TikTok・YouTube ショート・Instagram リールに投稿するなら、動画は縦型(9:16)で出したい。ところが「動画生成AI おすすめ」系の記事はほとんどが横型(16:9)前提で書かれていて、どのサービスが 9:16 をそのまま指定できるのかがまとまっていません。
先に結論です。2026年8月6日時点で公式ドキュメントに 9:16 の直接指定が明記されていたのは、PixVerse・Google Veo(Gemini API)・Runway Gen-4 Turbo、そして Hailuo(MiniMax)の現行モデル MiniMax-H3 でした。MiniMax はモデル世代で事情が分かれ、旧世代の Hailuo 系には比率パラメータが見当たりませんが、H3 の ratio はテキストから動画を作る場合は指定が必須で、対応値に 9:16 が含まれます(公式APIリファレンスを2026年8月6日に確認)。「有名だから縦も出せるはず」という推測ではなく、使うモデルのドキュメントを個別に確認するのが確実です。
※ 本記事は各社公式ドキュメントの記載を横断確認したものです。生成結果の縦構図の品質(被写体が見切れないか等)は 実測後に更新します(2026-08-06 時点で未検証)。
結論:9:16 を直接指定できるのはどれか【2026年8月6日時点】
各社の公式ドキュメントに書かれている記載だけを並べた一覧です。「◯」は比率または縦向け出力サイズが公式に明記されているもの、「記載なし」は当日そのドキュメント上で確認できなかったことを示します(対応していないと断定するものではありません)。
| サービス | 9:16 の指定 | 公式ドキュメント上の記載 | 縦の解像度 | 尺 |
|---|---|---|---|---|
| PixVerse | ◯ | aspect_ratio に 9:16 を指定 | 360p / 540p / 720p / 1080p | モデルにより 5・8・10秒、v6/c1 は 1〜15秒 |
| Google Veo 3.1(Gemini API) | ◯ | aspectRatio は 16:9(既定)と 9:16 | 720p / 1080p / 4k | 4・6・8秒 |
| Runway Gen-4 Turbo | ◯ | 縦向け比率 720:1280 832:1104 | 720×1280 相当 | 公式の該当ページに記載なし |
| Hailuo / MiniMax | ◯(MiniMax-H3) | H3 は ratio に 9:16 を指定(t2v では必須)/旧世代の Hailuo 系は記載なし | 720P / 768P / 1080P | 6秒または10秒(モデル別) |
| Luma Dream Machine | 記載なし | 解像度一覧のみ、比率の網羅リストなし | 540p / 720p / 1080 / 4k | 該当ページに記載なし |
| Pika | 記載なし | 料金ページに比率の記載なし | 480p / 720p / 1080p | 5〜25秒(機能による) |
| Vizard(変換系) | ◯ | 9:16・1:1・4:5・16:9 で書き出し | 素材依存 | 素材依存 |
出典:各社公式ドキュメント(2026年8月6日確認)。PixVerse・Veo・Runway・MiniMax は API リファレンス、Luma・Pika は公式の料金/ドキュメントページ、Vizard は公式サイトの記載によります。
まだ用語のあたりが曖昧な方は 動画生成AIの用語集 を先に、サービス全体の位置づけは 動画生成AIおすすめ比較 を先に読むと、この表の読み方がはっきりします。
「9:16 対応」には3つのレベルがある
同じ「縦型対応」でも、中身は3つに分かれます。ここを混ぜて比較すると判断を誤ります。
- 生成時に比率を指定する(直接生成)——プロンプト送信の時点で 9:16 を指定し、最初から縦のフレームで生成させる方式。被写体の構図が縦前提で組まれるため、切れる心配が最も小さい方式です。
- 横で生成してから縦に変換する(リフレーム)——既存の映像をAIが解析し、話者や動きを追いながら縦にトリミングする方式。長尺素材がすでにある人向けです。
- 出力後に自分で切り抜く(手動クロップ)——編集ソフトで縦に切る方式。生成AI側の対応可否とは無関係にできますが、上下が切れるぶん構図の破綻が起きやすくなります。
解像度と尺の上限は 動画生成AIの解像度と尺の上限比較 にまとめています。本記事の比較表で「◯」としているのは、原則として1番目の直接生成です。Vizard だけは2番目のリフレーム型として、別枠で載せています。用途が「手元の長尺をショートに割る」なら、そもそも生成AIを選ぶ話ではありません。
PixVerse:aspect_ratio に 9:16 をそのまま指定できる
PixVerse の公式APIドキュメントは、aspect_ratio パラメータの説明に対応値を列挙しています。当日確認した記載は、通常モデルが「16:9, 4:3, 1:1, 3:4, 9:16」、v6 と c1 では「16:9, 4:3, 1:1, 3:4, 9:16, 2:3, 3:2, 21:9」でした(2026年8月6日確認)。9:16 が明示されている点は、今回調べた中でもっとも読み取りやすい書き方です。
解像度は 360p・540p・720p・1080p の4段階。尺はモデル世代で異なり、公式記載は「v3.5/v4/v4.5 は 5秒か8秒(v3.5 の 1080p では8秒を選べない)」「v5 は 5秒か8秒」「v5.5/v5.6 は 5秒・8秒・10秒(1080p では10秒を選べない)」「v6 と c1 は 1〜15秒」となっています。ショート1本に必要な尺を先に決めてから、それが通る世代を選ぶ順番が現実的です。
料金体系とクレジット消費の考え方は PixVerse の料金プラン解説 にまとめています。プランの選定は本記事の範囲外なので、比率の要件が満たせることを確認したうえで、そちらで単価を詰めてください。公式の入り口は PixVerse 公式サイト です。
Google Veo 3.1:9:16 は全世代対応、ただし解像度と尺に条件がつく
Gemini API のVeo向け公式ドキュメントでは、aspectRatio の対応値が「16:9(既定)と 9:16」と書かれており、これは Veo 3.1・Veo 3・Veo 2 のいずれの世代でも共通でした(2026年8月6日確認)。縦型を出すこと自体は、世代を問わず可能という読み方になります。
注意が要るのは、解像度と尺の組み合わせに条件がつく点です。公式記載では、Veo 3.1 および 3.1 Fast の解像度が 720p(既定)・1080p・4k で、「1080p と 4k は8秒のみ対応」。Veo 3.1 Lite は 720p と 1080p で、「1080p は8秒のみ対応」。尺は Veo 3.1 系が4秒・6秒・8秒、Veo 2 が5秒・6秒・8秒です。つまり 縦型で高解像度を狙うと、尺は8秒に固定される という構造になっています。
日本から使うときの入り口と料金は Veo 3 の日本での使い方と料金 で扱っています。ショート1本を8秒で組み立てられるなら、Veo 3.1 の 1080p 縦は現実的な選択肢です。
Runway Gen-4 Turbo:比率ではなく「720:1280」と実寸で指定する
Runway の API ドキュメントは、比率を 9:16 という表記ではなく 出力ピクセル寸法の組で指定する設計です。当日確認できた Gen-4 Turbo の対応値は、縦向けが 720:1280 と 832:1104、横向けが 1280:720 1584:672 1104:832、正方形が 960:960 でした(2026年8月6日確認)。720:1280 が一般的なショート動画の比率にあたります。
同ドキュメントには、入力素材が指定した比率と一致しない場合、モデルが 中央から自動でクロップして要求された比率に合わせる、という説明もあります。横向けの素材を縦の指定で通すと、左右が落ちることを織り込んでおく必要があります。
Runway の料金と世代ごとの違いは Runway Gen-4 の料金 を参照してください。プラン別のクレジットは Runway 公式の料金ページ が一次情報です。
Hailuo(MiniMax):現行の MiniMax-H3 は ratio で 9:16 を指定できる
MiniMax は、どのモデルのドキュメントを読むかで答えが変わります。2026年8月6日に公式APIリファレンス(platform.minimax.io/docs/api-reference/video-generation-v2-create)を確認したところ、現行の旗艦モデル MiniMax-H3 には ratio パラメータがあり、対応値は adaptive・21:9・16:9・4:3・1:1・3:4・9:16 と列挙されていました。テキストから動画を作る場合(t2v)は ratio が必須で adaptive は指定できません。縦型を出す手段は公式に用意されています。
一方、旧世代の MiniMax-Hailuo-2.3・MiniMax-Hailuo-02・T2V-01-Director・T2V-01 のリファレンスには、比率に相当するパラメータが見当たりませんでした。記載は解像度(720P・768P・1080P)と尺(Hailuo-2.3 と Hailuo-02 が6秒または10秒、T2V-01 系が6秒)までです。旧世代の名前で検索すると「比率指定がない」と読めてしまうため、自分が呼ぶモデルのページを先に特定してください。画像から動画を生成する経路では ratio は adaptive 固定で、入力画像の比率がそのまま結果に反映されます。
無料枠と登録手順は Hailuo AI の登録と料金 に、モデル別の料金は MiniMax 公式の料金ドキュメント にあります。
素材がすでにあるなら「生成」ではなく「変換」
長尺の対談・ウェビナー・配信アーカイブが手元にあるなら、生成AIで縦型を作り直す必要はありません。Vizard は長尺動画からAIが見どころを検出して短いクリップを切り出すサービスで、公式APIドキュメントでは書き出し比率として 9:16(縦・既定)・1:1・4:5・16:9 の4種類が挙げられています(2026年8月6日確認)。無料で試せる枠がある旨も公式サイトに記載がありますが、具体的な上限はトップページには示されていませんでした。
同じ「AI動画」でくくられていても、ゼロから映像を作る生成AIとは用途がまったく違います。この違いは 動画生成AIおすすめ比較 の切り抜き枠でも触れています。公式の入り口は Vizard 公式サイト です。
音楽に合わせた縦型MVを作りたいという方向であれば、9:16 に対応したビート同期型の選択肢もあります。手順は freebeat で音ハメMVを作る手順 にまとめています。
今回、公式ドキュメントで確認できなかったもの
書けなかったことも明示しておきます。いずれも「非対応」という意味ではなく、当日その公式ページからは読み取れなかったという記録です。
- Luma Dream Machine:公式ドキュメントに解像度(540p・720p・1080・4k)の列挙はありましたが、対応比率の網羅リストがなく、コード例に 16:9 が現れるのみでした。料金は Plus が月額 30ドル(年払いなら月あたり 25ドル・年 300ドル)で 10,000 クレジット、Pro が月額 90ドル(年払い 月75ドル・年 900ドル)で 40,000 クレジット、Ultra が月額 300ドル(年払い 月250ドル・年 3,000ドル)で 150,000 クレジットです。月額 30ドルは 1ドル=161円換算で約4,830円。詳細は Luma Dream Machine の料金 と Luma 公式の料金ページ を参照してください。
- Pika:料金ページに比率の記載がありませんでした。解像度は 480p・720p・1080p、尺は機能により5〜25秒との記載です。プランは年払い表示で Free 0ドル(80クレジット)、Standard 月8ドル(700)、Pro 月28ドル(2,300)、Fancy 月76ドル(6,000)の4段階でした(2026年8月6日確認)。引用は 年払い表示の側なので、月払いの金額は公式ページの表示をご参照ください。あわせて Pika の料金 と Pika 公式の料金ページ をご確認ください。
- Kling AI:公式APIドキュメントが 2026年8月6日時点で取得できず(HTTPエラー応答)、比率の対応値を確認できませんでした。
- Higgsfield:料金ページの本文を取得できず、比率・解像度ともに確認できませんでした。
用途別の選び方
縦型という条件だけで絞ると、選択はかなり単純になります。
- 比率を確実に指定したい:PixVerse。対応値が列挙で明記されており、360p から 1080p まで解像度の刻みも細かいため、テストを安く回せます。
- 縦で高解像度が要る:Veo 3.1。1080p と 4k が使えますが、その場合は尺が8秒に固定される点を前提に構成を組んでください。
- 出力サイズを実寸で管理したい:Runway Gen-4 Turbo。
720:1280のように寸法で指定するため、納品サイズが決まっている案件と相性がよい方式です。 - 手元に長尺素材がある:Vizard。生成ではなく変換なので、そもそも比較軸が違います。
よくある質問
Q1. 16:9 で生成してから自分で縦に切ってもいいですか?
できます。ただし上下方向の情報がそのまま失われるため、被写体が中央から外れている生成結果では顔や商品が切れます。生成時に 9:16 を指定できるサービスなら、最初から縦のフレームで構図が組まれるので、切れるリスクは小さくなります。
Q2. 9:16 で生成すると解像度は落ちますか?
サービスによります。PixVerse は 360p から 1080p までの解像度指定が比率と独立したパラメータになっています。Veo 3.1 は 720p・1080p・4k を選べますが、1080p と 4k では尺が8秒に限定される、という条件が公式に明記されています(2026年8月6日確認)。
Q3. 縦型ショート動画の尺は何秒あればいいですか?
各プラットフォームの上限は本記事の確認範囲外ですが、生成AI側の制約は本記事の表のとおりで、多くが5〜10秒です。1本を1カットで作りきるのではなく、短いカットを複数生成して編集でつなぐ前提のほうが、現状の各サービスの尺制限とはかみ合います。v6/c1 世代の PixVerse のように 1〜15秒を選べるものもあります。
Q4. AI で作った縦型動画を投稿するとき、AI 生成であることの表示は必要ですか?
表示の要否と方法は投稿先プラットフォームの規定によるため、各社の公式ヘルプで最新の条件をご確認ください。ファイル側にラベルを入れておきたい場合、DiscloseTag のように、画像へ可視の開示ラベルを描画し、あわせて XMP タグ(contains-synthetic-performer)を書き込むツールがあります。動画にはコンテナタグを書き込む仕様で、処理はブラウザ内で完結しファイルのアップロードは発生しません。開示ラベル生成の対象として Google・Meta・TikTok が挙げられています。
まとめ
2026年8月6日時点で、公式ドキュメントに 9:16 の指定手段が明記されていたのは PixVerse・Google Veo・Runway Gen-4 Turbo、そして Hailuo(MiniMax)の現行モデル MiniMax-H3(ratio に 9:16、t2v では必須)でした。ただし MiniMax は旧世代の Hailuo 系リファレンスに比率パラメータが見当たらず、同じサービス名でもモデル世代で条件が変わります。Luma と Pika は当日確認したページからは比率の対応値を読み取れませんでした。
縦型が必須要件なら、知名度ではなく公式ドキュメントの記載で選ぶのが確実です。手元に長尺素材があるなら、生成ではなく変換系を選ぶほうが早いという点も、あわせて判断材料にしてください。