「Vidu(ヴィドゥ)は日本から使えるの?」——結論から先にお伝えします。2026年7月12日時点で、Vidu は日本から実質的に利用できません。 かつて存在した国際版は閉鎖され、公式ドメインは中国本土向けサイトへ転送されるようになり、登録には中国の携帯電話番号(+86)が必須になっています。

この記事では、実際に検証して確認した「今の Vidu」の姿を画面つきで説明し、そのうえで「参照生成のような機能を今から日本語で使いたい人」向けの代替ツールを紹介します。日本語圏の他サイトはまだ旧・国際版の情報のままですが、以下は2026年7月12日に自分で確認した最新の事実です。

結論:vidu.com は中国サイトへ転送、登録に中国の携帯番号が必要

まず、いま何が起きているのかを整理します。

  • ドメインの転送vidu.com および vidu.studio にアクセスすると、すべて中国本土向けの vidu.cn(京ICP备2023012431号)へ 301 リダイレクトされます。以前の国際版ドメインは、実質的に中国サイトの入口になっています。
  • 英語サイトが存在しないvidu.cn/en/en-US を開いても中身のない「ソフト404」状態で、使える英語版はありません。サイトは全面的に中国語で、言語切り替えメニュー自体が用意されていません。
  • 登録は中国の携帯番号のみ:新規登録の画面には「+86 手机号码(中国の携帯番号)」の入力欄しかなく、Google・メールアドレス・WeChat などでの登録はできません。中国の携帯番号を持っていないと、そもそもアカウントを作れません。

下の画像が、その登録画面です。入力欄は「+86 手机号码」だけで、日本の番号や他の登録手段は選べません。これが「日本からは実質使えない」と判断した最大の理由です。

Vidu の登録画面。入力欄は中国の携帯番号(+86 手机号码)のみで、Google やメールでの登録はできない

つまり、日本のユーザーが普通に Vidu を触ろうとしても、入口の登録画面で止まってしまう——これが現状です。

なぜこうなった?Vidu の中国市場への転換

念のため補足すると、これは Vidu の技術が劣化したという話ではありません。Vidu を開発する 生数科技(ShengShu Technology) は、テキストや画像から動画を生成する技術、とりわけ後述する「参照生成(reference-to-video)」で高い評価を受けてきた企業です。同じ被写体を複数の動画にまたがって一貫した見た目で登場させられる仕組みは、今も動画生成AIの中で優れた発想のひとつです。

変わったのは製品の方向性です。2026年の Vidu は、国際版を畳んで中国国内市場に軸足を移したとみられます。実際、現在のトップページは全面中国語で、ナビゲーションも「功能/订阅套餐/API开放平台」など中国語表記、決済も人民元建てです。技術は健在でも、日本から便利に使う導線が閉じた、と理解するのが正確です。

vidu.cn のトップページ。ナビゲーションもボタンもすべて中国語で、言語切り替えは存在しない

料金プランも人民元建てに変わっています。参考までに、確認できた現在の価格を挙げておきます(あくまで中国サイトの表示であり、日本からの契約は現実的ではありません)。

  • 免费版(無料):¥0/積分は登録時に付与、「错峰模式(オフピーク)」で無料生成枠あり
  • 标准版(標準):¥48.25/月(年払い ¥579)、毎月 800 積分
  • 专业版(プロ):¥179/月、毎月 4,000 積分
  • 旗舰版(旗艦):¥559.17/月、毎月 8,000 積分

Vidu の料金ページ。免费版¥0・标准版¥48.25/月・专业版¥179/月・旗舰版¥559.17/月と、すべて人民元建て表示

価格自体はむしろ良心的ですが、そもそも中国の携帯番号と、人民元での決済手段(多くは中国国内向けの支付宝・微信支付など)が前提になるため、日本の一般ユーザーにとってはハードルが二重にあります。

vidu.cn のトップページ全体。中国語UIのまま、日本語や英語への切り替え導線はない

今から試すなら:参照生成・キャラ一貫性に使える代替ツール

「Vidu の参照生成のような使い方を、今すぐ日本語でやりたい」という人のために、実際に日本から登録・利用できて、無料枠もある代替ツールを目的別に紹介します。いずれも日本の環境から普通に登録でき、Vidu のような中国番号の壁はありません。

PixVerse — 参照生成・キャラ一貫性の第一候補

PixVerse は、管理画面が日本語表示に対応しており、英語や中国語が苦手でも迷いにくいのが強みです。Vidu が得意としていた「同じキャラクターを一貫して登場させる」方向の使い方に近いことができ、テキスト/画像からの動画生成に加えてテンプレートやエフェクトも豊富です。無料枠は登録ボーナスに加えて毎日60クレジットが補充される仕組みで、「毎日少しずつ試す」型のお試しに向いています。Vidu の代わりを1つだけ選ぶなら、まずここから触るのがおすすめです。

DomoAI — アニメ・イラスト調の変換に強い

DomoAI は、実写やイラストをアニメ調・特定の作画スタイルに変換するのが得意なツールです。キャラクター系・二次創作系の動画やSNS投稿を作りたい人と相性がよく、Discord連携でも使えます。「一貫したキャラで、かつアニメ調で」という方向なら、PixVerse と組み合わせて使うのも選択肢です。

Pollo AI — 複数モデルをまとめて試せる集約型

Pollo AI は、Kling・Hailuo・Veo など複数の動画生成モデルを1つの画面から使い分けられる集約型のサービスです。「どのモデルが自分の用途に合うか、まず横並びで試したい」という人に向いています。特定の1モデルに絞り込む前に、いろいろな出力の傾向を比べたいときに便利です。

いずれも無料で試せる枠があるので、自分の作りたい動画の方向性に合うものを1〜2本作って見比べるのが、失敗しない選び方です。

よくある質問(FAQ)

Q1. Vidu の国際版は今後復活しますか?

2026年7月12日時点で、国際版(英語UI・Googleやメール登録)を再開するという公式アナウンスは確認できていません。現状は vidu.com が中国本土サイト vidu.cn へ転送される状態が続いています。復活の有無は今後変わる可能性もありますが、少なくとも今この瞬間は日本から便利に使える状態ではありません。

Q2. 中国版(vidu.cn)を日本から使う方法はありますか?

技術的には、中国の携帯番号を用意し、人民元での決済手段を準備すれば登録できる可能性はあります。ただし登録に +86 の携帯番号が必須で、決済も中国国内向けが前提のため、日本の一般ユーザーには現実的ではありません。無理に迂回するより、後述の代替ツールを使うほうが確実で早いです。

Q3. Vidu の技術自体はもう使えないのですか?

いいえ、技術やサービスそのものが終了したわけではありません。中国国内向けには稼働しています。「日本からの利用導線が閉じている」だけで、参照生成のような機能を使いたいニーズ自体は、PixVerse などの代替ツールで十分に満たせます。

Q4. 代替ツールで Vidu と同じことができますか?

「同じキャラを一貫して登場させる」用途なら PixVerse、「アニメ調に変換」なら DomoAI、「複数モデルを比較」なら Pollo AI、というように目的ごとに近い機能を持つツールがそろっています。Vidu 1つで完結していた部分を、用途に応じて使い分ける形になります。


まとめ:Vidu AI は、かつての国際版が閉鎖され、公式サイトは中国本土向けの vidu.cn へ転送、登録には中国の携帯番号が必須という状態で、2026年7月12日時点で日本からは実質利用できません。技術(特に参照生成)は今も優れていますが、日本から今すぐ動画生成AIを使いたいなら、日本語対応で無料枠もある PixVerse を軸に、DomoAI や Pollo AI を用途で使い分けるのが現実的です。まずは代替ツールの無料枠で、あなたの作りたい動画に合うかを確かめてみてください。

※本記事のドメイン転送・登録要件・料金は2026年7月12日に確認した内容です。Vidu 側の仕様は変更されることがあるため、最新の状況は各公式サイトでご確認ください。